- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344031586
感想・レビュー・書評
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与田ちゃん良き
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今でも三期生には初々しさを勝手に感じてしまうのですが、与田さんの本写真集は今から1年半前に発売されたものですし、『逃げ水』以降の時期ではありますが、まだ乃木坂としてのというか、芸能人としての色にあまり染まっていない感じがあります。一ページ一ページをめくっていっても、彼女が乃木坂のメンバーになっていなかったとしたら、芸能人になっていなかったとしたら、というストーリーを想い浮かべやすいような、そんな天然的な女の子を見ているような印象を持ちました。それだけ、それまでの人生で、自分の生きてきた時間と自分自身の間に、解離が少ないのではないか、と思いました。なんていうか、自分が生きてきた時間や場所、空間と、自分自身の頭の中が離れていがちな人っていると思うんです。逆に、田舎に住んでいて、田舎感をすごく感じさせる人もいます。与田祐希さんのこの写真集に感じるのは、凛としたものです。時間や場所や空間が与える影響が、幸いにも彼女に対してうまく作用した感じですかね。なんていうか、彼女の存在に、肯定感みたいなポジティブなエネルギーを感じるんです。そういう人なのかなあと。「乃木坂工事中」を見ていると、彼女が涙を流す場面がけっこうあります。10代の女の子らしく、心が柔らかいのでしょう。何年か後には、今の一期生や、卒業していったメンバーのように、人としての強さを獲得し、より美しくなっていそう。その歩む道に大変なこともたくさんあるだろうけれど、一歩一歩ふみしめていってほしいなあと、老婆心みたいに思うのでした。