キラキラ共和国

  • 463人登録
  • 4.09評価
    • (12)
    • (14)
    • (7)
    • (1)
    • (0)
  • 14レビュー
著者 : 小川糸
  • 幻冬舎 (2017年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031937

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

キラキラ共和国の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ドロドロしたイヤミスも、あっと驚くどんでん返しミステリも、スカッとさわやかな青春小説も、どれも好きですけど、やはり読み終わった後にほっと肩の力が抜けるような、心の温度が一度上がるような、そんな優しい小説がいちばん好きです。
    『ツバキ文具店』を読み終わってからも自分の中にずっと住んでいるぽっぽちゃんたちとNHKのドラマでまた出会えたことがうれしくて仕方がありませんでした。終わった時のあの喪失感たるや。
    そして、今度は新しい一歩を踏み出したぽっぽちゃんたちとの再会がかなうなんて!
    今回は代書のおはなしたちよりも彼女たちの人生の変化の大きさに驚いたり喜んだりわくわくしたり、そして哀しくなったり…なんていうか、とても穏やかにゆっくりと走るジェットコースターに振り回されるような、そんな楽しみに満ちていました。
    ぽっぽちゃんの心が安定してきたから、舞い込んでくる代書のおねがいも心優しいモノになっているのかもしれませんね。
    それにしても人生って本当にどんな風に転がるかわからないものですね。彼女たちをみているとそう思います。
    ある日、偶然の出会いで人生が変わっていく。そしていくつもの選択の結果、私たちの人生はのぼったりおりたり曲がったり戻ったりしているのですね。だから面白い。
    読み終わるのがいやで、後半は一日一章ずつ読んでいきました。なんていうか、気分はご近所さんなんですよ、明日、水色の便せんを買いに行かなきゃ、なんて思ったり。
    願わくば、誰もが笑顔で明日も過ごせますように、と、ただただそれだけ

  • 今回は鳩子がミツローさんと結婚してからの事柄が
    主に描かれています。
    結婚をして夫になったミツローさんとの距離感、
    そして一番大切なのはQPちゃんとの接し方。
    今まではご近所さんという気軽なお付き合いだったけれど、
    結婚をきっかけにそれまでの関係とはまた違ってくるので
    それに悩んでいた鳩子が徐々にご近所でもなく、
    変に肩肘を張らずに母親になっていこうとしている姿が
    微笑ましかったです。

    そして一番の心のひっかかりであった美雪さんの存在が、
    こんな風にして自然に受け入れられて、
    形や姿はないけれど四番目の家族として
    受け入れているのが良かったです。

    目の見えない少年がお母さんに感謝の手紙を書いたことは、
    本当に名誉ある仕事でした。
    こんな手紙を息子から貰ったら涙ものだと思います。
    少年も素晴らしいですが、今までそう育てたお母さんも
    素晴らしいと思いました。

    鳩子がミツローさんの故郷へ初めて帰省の場面では
    何だか遠い昔の記憶を思い出し初心を思い出させされました。
    事情を知っている家族達もみんな温かく良い人ばかりで
    よりいっそう鳩子とミツローに幸せになって欲しいと思えました。

    作品の中で心に響いた言葉は
    人生は長いとか短いじゃなくて、その間をどう生きたかだと思うから。
    隣の人と比べて、自分は幸せとか判断するんじゃなくて、
    自分自身が幸せだと感じるかどうかだもん。

    今回も何人かから代筆の仕事の依頼があり、
    手紙を書いていますが、前回の「ツバキ文具」よりも
    少し印象が薄い感じがしたのでもっと素敵な手紙を
    沢山読みたかったです。

    今回も鎌倉が舞台なので鎌倉の自然、
    歴史ある街並みなどが四季を通して楽しめました。
    この作品を読むとゆったりとした時間の流れになり、
    穏やか気分に浸れるので、
    また丁寧に読み返したくなります。
    そして最後には大切な誰かに手紙を書きたくなる気分になります。

    少し気分が落ち込んだ時にも
    私達にはいつだって美しい光りに包まれている。
    だからきっと大丈夫だ。私にはキラキラがある。
    この言葉も魔法のように唱えれば、
    きっと前に進めるというのがまた心を癒してもらえて
    心が温かくなりました。

  • 前作ツバキ文具店の続き。
    本当にこのシリーズは心からポカポカするあったか〜いお話だ。
    毎日を慎ましくそれでもしっかりと生きるとはどう言うことなのかを教えてくれる。
    キラキラのおまじない。
    幸せの見つけ方。
    家族へのなり方。
    人生でとっても大事な事をほんわりと、説教くさくなくほんわりと見せてくれるのがいい。
    そして前作もだったけど、読み終えると誰かに手紙が書きたくて堪らなくなる。
    この電子化の世の中に居て、
    あー、誰かと文通したい!
    と心から思わせてくれるこの本はやっぱり素敵だ。

  • 『ツバキ文具店』の続編ですかね。登場人物のその後が、緩やかに語られています。最後まで読みましたが、これはまだ続くのかなって感じです。亡くなった方への思い、ぽっぽさんの心、よく表現されてました。ただ、『ツバキ〜』の方で終わらせてもよかったのでは。『キラキラ〜』は最初が特に鎌倉案内のような感じがしたし(『ツバキ』がどうだったかもう忘れたけど)、小川さん独特の空気感がうまく出せてなかったのよね、私が感じなくなっただけかもしれないけど。ただ、目をつぶってキラキラっていうのは、真似したくなるね。

  • 続編が読めるなんて嬉しい!
    前作に続き、鎌倉の実在するお店が多数出てきてとても良い。
    鳩子とQPちゃんの距離感がとても心地よく、ほのぼのする。
    ただレディ・ババの登場は必要だったのかと少しだけ疑問。

  • 『ツバキ文具店』の続編
    続編が出るとは思っていなかったので、続きを読むことが出来て良かったです。
    家族が増え、『おいしいね』と言い合える大切な人が出来たぽっぽちゃん。代書屋としてはもちろん、一人の女性として、母として、大切な人と一緒にいたいという気持ちから、どんどん凛々しく成長している姿が伝わってきました。

    『ツバキ文具店』同様、日溜まりのようなあたたかさに包まれたような、読み終えたあと、ぽかぽか癒されました。鎌倉の風景がとても綺麗です。

    その後のぽっぽちゃんを読みたいです。

  • 2017 12/14

  • ツバキ文具店には超感動して、深く心に刻まれました。ドラマになったときももちろん見て、すみずみまで堪能しました。天国からの手紙の回は、泣きながらみたものです。その続編、期待度はこの上なく高まりました。けれどこんなに薄かったっけ、というのが正直な感想です。家族になっていくストーリーがキモなら、それだけにしてくれてもよかったような。代書の話がところどころに挟み込まれるものの、あまり踏み込まれていないので中途半端な感じが消えませんでした。鳩子さんの気持ちは伝わりすぎるほど伝わりましたが、独り言にいつまでもつきあわされたような、妙な疲れが残りました。あのまま前作だけでやめてくれていても、と思ったほどです。前作をこよなく愛する者の戯言です。お許しください。

  • これまでとは少しテイストの異なる作品。

    代書の後日談など、掘り下げ方が少し足りなくなったような気がする。

  • 「ツバキ文具店」の続編。
    今作では鳩子が結婚したところから始まり、ミツローさんとQPちゃんと家族になっていく物語。
    前作に比べ、代書をお願いしに来る人間物語や鎌倉の街の描写が少ないような気もするが、今回もほっこりした気持ちになるし、今すぐにでも鎌倉に行きたくなってしまった。

全14件中 1 - 10件を表示

キラキラ共和国を本棚に「読みたい」で登録しているひと

キラキラ共和国を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

キラキラ共和国を本棚に「積読」で登録しているひと

キラキラ共和国はこんな本です

ツイートする