中田英寿鼓動 (幻冬舎文庫 こ 9-1)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400078

感想・レビュー・書評

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  • 以前レビューしたヒデの本の前編。
    (なので本来ならこっちから読むべきだったかな!?)
    ベルマーレ時代からイタリア移籍までを綴った本。
    カナダに行く飛行機の中で読みました。
    とても分厚いけれど、あっという間に読めてしまいます。

    アトランタ五輪、フランスワールドカップ、イタリア移籍…etc.
    テレビを見ているだけではわからない
    ある意味、裏話的なことが満載でやっぱり面白い。。
    ヒデのこれまでの経験を実際に追体験しているかのよう。

    僕はヒデの
    ・自分のアタマで考えた意見を持っているところ
    ・常に妥協を許さず、ストイックに物事に打ち込んでいるところ
    が好き。
    そして、それゆえちょっと不器用なところも憎めないです。

    今後も応援していきたい一人ですな。

  • 中田英寿のフランスワールド杯・平塚・ペルージャ時代の日々が綴られた本。
    先に「誇り」を読んでしまったのでネタバレを読んだ後のような心配と後悔もあったが、ふっ飛ぶくらい濃厚で充実した内容だった。

    彼の常に前を向いてアグレッシブに向き合う姿勢と才能に溺れることなくサッカーやそれ以外のことにも努力を注ぐ姿も想像でき、モチベーションも上がっていった。

    また誇りを読んでみよう。

  •  サッカー選手として世界的に活躍した中田英寿選手!
    普段サッカー観戦しない人でも、聞いたことがあるという人は多いはず!
    テレビや新聞で取り上げられ、特にセリエAでの活躍は、遠い日本でもメディアが常に報道していた。

     ヨーロッパで活躍していた頃、中田本人が感じていたことが、描かれている。
    Jリーグのベルマーレ平塚からセリエAへの移籍の裏側!
    メディアは、ひとつの国に1つや2つではない。
    幾十もの数のメディアが、常に中田にインタビューをしたり、カメラの画面越しに映していた。
    サッカーどころではないほど、強引な凄まじいストーリーがあったのだ。
    それら報道陣への苛立ちは本から溢れてくる。

     個人的にサッカーというスポーツから縁が遠いが、どんな選手だったのか少しわかった。
    日本代表選手は中田の目にどう映ったのか。
    あらゆることが、事細かく書かれている。

     1つの物事をこなす精神力には、背中を押された気がした。
    そして日本人が海外で活躍するための世界への扉を、中田が開いたのだと思う。

  • サッカーにおいて、チームプレーというものがなんなのか、ということの次元が違った。
    サッカーとそれを取り巻く、ビジネス、メディア、政治という、複雑な関係と、それに対して戦う中田が垣間見れた。

  • フランスW杯からペルージャ入団までのドキュメンタリー。
    こんなに悩んで苦労していたなんて知らなかった。
    知らなかった信実を知り、中田英寿に対する印象が変わった。
    読んでよかった。
    ページ数が多いけど、しっかりとした取材をしているためか、わかりやすく、読みやすかった。

  • 中田がヨーロッパに移籍するにあたって、そんな苦労があったなんて知らんかった。

    もともと中田についても、
    サッカーについてもなんも知らくて、
    だからこそこの本を読んで見たんやけど、

    意外にも
    サッカービジネス(特にヨーロッパの
    )は劣悪やなあと感じた。

    同時にマスコミに対しても。


    視聴率や注目を得るためにスキャンダラスな嘘の記事を書きたてて、
    練習場にもズカズカとはやしたてて、集中することが大切なスポーツ選手の気持ちを組むことがないマスコミの対応には腹が立った。

    いくら一流といえど、たった19歳やった中田に、
    それだけのマスコミに耐えうるのは難しいことやろうし、深い傷を刻まれたんぢゃないかと思う。

    それにしても、
    19歳とは思えんほどの落ち着きと、知性とを兼ね備えてるとも感じた。

    いま、
    海外リーグで戦ってマスコミにも耐えた過去をもつ中田が、さらにどんなすごい人になってるのか気になる。


    この本を読んで、
    中田選手のことを知れてファンになった!

  • 一気に読めた。とにかく取材力が半端ない。あとがきによれば、取材対象者は200人超。それが見事に中田英寿さんの人間像を細かに際立たせたいる。

    それから、本書を通して描き出されるストーリーの大半は、中田英寿さんとマスコミとの対峙。事実を捻じ曲げて報道するマスコミを信用できない中田英寿さんが徹底的にマスコミを避ける様子が見てとれる。活字は凶器になり得る。活字を扱う者として、心してかかりたいと思う。

    「メディアが『中田の調子が悪い』と言えば、『お前の調子が悪かったから負けたのだ』と書き、『中田のパスミスが原因で負けた』と言えば『バスミスをするな』と書く…『自分の目でサッカーを観ている人はどれくらいいるんだろう』」。

    う~ん、メディアは客観報道が原則だが、時に主観的な報道もある。情報の位置付けをしてくれる場合もある。ただそれを鵜呑みせず、その正否を判断できるようなメディアリテラシーを身につけねばならない、と改めて感じさせられた。

  • かなり昔の話だけど、中田がペルージャに入団する前後の心境がものすごくよくわかった。
    あの頃はあんなに苦しんでいたんやなぁ…
    やっぱり、メディアで見ているだけではわからないことの方が圧倒的に多い。
    中田ファンはぜひ読むべき。

  • おもしろい!筆者の取材力は抜群である。
    中田氏曰く
    「自分より自分のことを知っている」
    と言わしめただけのことはある。

  • 中学時代サッカー部に所属していてふと読んだ作品。
    中学生ながら英のサッカーに対する熱意などをとみ衝撃を受けました。

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著者プロフィール

一九六二年横浜市生まれ。広告代理店
勤務などを経て八九年より執筆を開始。
主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、
ノンフィクション、インタビューなどの作品を発表。
著書に『YOSHIKI /佳樹』『全身女優 私たちの森光子』
『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』
『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』
などがある。

「2020年 『M 愛すべき人がいて 愛すべき人がいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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