彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.11
  • (108)
  • (413)
  • (659)
  • (292)
  • (83)
本棚登録 : 4409
感想 : 557
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344404410

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • '22年1月9日、読了。浦賀和宏さんの作品、初。

    …もう、吐き気がする程の、アクロバット(*﹏*;)いやあ、やられた!凄い!そのアクロバティックさでは、ここしばらくの間に僕が読んだ小説では、群を抜いている、と思います!(+中々のグロさ。)

    正直、…題名から、こういう展開で、こういう系のドンデン返し、なんだろうなぁ…と、予想はできました。まあ、「それ系」ではあったのですが…しかし!凄い作品に、出会ってしまった(>0<;)

    言うまでもなく、上記、あくまでも僕の、個人的な感想です。ですが…未読の方、是非是非!(グロさが苦手の方は、ご注意を!)

  • 2014.11.6(木)読了。

    これは面白かった!初め、多重人格かーとテンション下がったけど読むに連れていろんな違和感が面白くなって来て、最後には「そっか!!」と納得。

    もう最初から答えが出ていたように思ったし、これは騙されてはいけないと相関図を書きながら読んだけど、書いたがために騙されました。別の作家さんで多重人格物を読んだことがあったけど、これは別格。色んな目線で彼女をみてるので最後は納得したし、あの時この時を読み返しました。本当に[彼女は存在しない]かったです!

  • バス移動で読了。

    たぶん、三回目くらい。
    何度読んでもおもしろい、サイコ・ミステリー?

    結局、人格は幾つあったのかしりたいわよね。

  • 私の読書体験で最も影響を受けた作家。
    この小説は三度目。
    色褪せない面白さ
    浦賀作品の中でも、浦賀節と大衆性が同居した稀有な作品。
    たくさんの人に読んでもらいたい。
    そして、この小説が気に入った人はぜひ「安藤直樹シリーズ」を読んでもらいたいです。

  • 途中から少しずつその気配があった…といえばあった気がしますが、この結末は想像できませんでした。正直文章は説明がリアル過ぎに感じられるところがあんま好みじゃないのですが、話的には凄く面白かったです。浦賀和宏先生、他の小説にも期待です。

  • なんの先入観も持たず(ミステリーだとも知らず)に読んだら、見事に騙されました。
    いくつかの伏線に、あれ?っと思ったものの、最後にようやく繋がりました。
    後半の生々しすぎる表現には目を背けたくなりましたが、作品全体の雰囲気を演出するには効果的だったのでしょう。
    救いのない悲しいお話ですが、一読の価値はあるのではと思います。

  • 多重人格の話ということが途中でわかってしまい、あとはただ読み進めるだけかと思ったのですが、最後の最後に思わぬ展開がまっていて、一気に読み終わりました。
    文章も読みやすくてよかったのですが、あまりに具体的な表現があり、ちょっとつらい場面もありました。

  • 「ミステリーファンが声を合わせて『傑作』と唸る驚愕作!」

    帯にこう書かれていたら期待せずにはいられない。「イニシエーション・ラブ」、「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだおかげで、読み進めているうちに薄々感づき始めた。これはあのパターンだ。あやしい描写もある。しかし、それがどう結びつくのか僕には予想できなかった。結末も予想していたものと違った。良い意味で裏切られた。

    今回は内容については触れません。ミステリーが好きな方は読んでみて損はないと思います。グロい描写もあって、怖さを感じることもあるかもしれません。しかし、次は何が起こるのだろうというドキドキ感半端ないです。ページを捲る手が止まりませんでした。続きが気になって徹夜したほどです。

    僕はまだそんなにたくさんの本を読んできたわけではないけども、ミステリー部門で本作が今のところ暫定一位に躍り出ました。

  • これはすごい、、
    トリックがすごすぎて感動してしまう
    物語が面白すぎて一気読みしてしまうんだけど、
    最後の展開で何回も読み直して、え?と
    思いながらも読み進める。
    そうゆうことなの?と思ったら
    物語が終わる。
    このトリックを詳しく説明はしない、
    ふわっとした感じ嫌いじゃない。

  • 多重人格の本を初めて読んだ。面白くて気づいたら全ページ読んでいて、最後の最後まで騙された!本で読むための作品。

著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浦賀和宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×