スイートリトルライズ (幻冬舎文庫 え 4-2)

著者 :
  • 幻冬舎
3.40
  • (196)
  • (471)
  • (826)
  • (131)
  • (32)
本棚登録 : 5365
感想 : 532
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408203

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 守りたいからうそをつく。それは別のひとを愛することと矛盾しないのだ、ということ。
    不穏だなあ。そして江國さんの不穏はとてもあらがいがたい。

  • "人は守りたいものに嘘をつく"
    その言葉には深く共感できる。結婚していても、家族がいてもどこか淋しさを感じる。それもわからなくはない。 けど…

  • 愛してるけど、理解出来ない。
    その人だけになったら苦しくなる。
    浮気は悪いことだけど必要なこと。
    男女の複雑な感情を描いた作品。
    ただ共感は出来ないけど。

  • 人は守りたいものに嘘をつく、手に入れようとしたものはなんでも手に入るように想える作品だった。そして、手に入れたはずのそれらは掌に残らないこと。

  • 文章の書き方も世界観もすき
    人間味あっていい

  • 江國さんの小説に共通して感じることだけれど、不倫をしていても夫婦は結局お互いをいちばん愛している。あれが瑠璃子の愛であり、聡の愛の形。部外者から見るととても哀しい愛だけど。
    「瑠璃子さんたちってほんとにへん」という文の言葉が我々読者の気持ちを代弁してくれるよう。

  • 結局なんだったのかしら? 人はみな寂しがりやってこと? 静謐な文章はきらいではないけど...

  • 再読なので、内容はなんとなく分かっていました。内容が内容なだけに、こんな言い方になってしまいますが、「不本意ながら」とても夢中になって、2日で読み切ってしまいました……。
    恋ってとても素敵なものなはずなのに、どうして結婚してしまうと、不純なものになってしまうのでしょうね。
    恋人がいる方が夫(妻)を大切に思えるって、悲しいはずなんだけど……、その方が上手くいってしまうこの夫婦は、それがこの夫婦の愛のカタチなのかな。
    恋はやっぱり恐ろしい。危うい。

  • 夫婦が別の相手を作ることで、自分たちの関係に向き合う話。ただ、聡は相手を愛していなかったから関係を継続できた一方、瑠璃子は同時に2人を愛せてしまったから相手との別れを選ばなければならなかったのだと思った。
    不倫に制裁をくださず、ただ夫婦の関係にのみフォーカスをあてた物語。不倫がどうなのかではなく、夫婦とは何なのかという一点に集中して読めた。

全532件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×