アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • 羽田空港、¥520.

  • 飄飄とした趣の作品。アルゼンチンババアの生き方も、実に飄飄たるもの。母の死とアルゼンチンババアの死とが描かれるが、「孤独」や「寂寥」ともまた違った感覚が後に残る。奈良美智さんの絵付きの中編小説。絵はしっくりと来るような来ないようなだ。

  • やさしくて、きらきら、ふわふわしたお話。心洗われる。
    短いので、すぐに読めます。
    表紙と巻末の奈良美智さんの絵も素敵。
    2013.9.22

  • どちらかといえば最近の著作に分類される作品でせうか? まあ、楽しめましたね…どんな話なのかよく覚えていませんが、今回もよしもと氏の文章・文体を楽しむのには充分な著作だと思いました!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    アルゼンチンババア…実態のよく掴めない人物でしたけれども、魅力的に描かれていました。 ←え?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    確か住まいも描かれていたと思うんですけれども、なんというかまるで夢の国の住居というか…現実に存在していない感じがありありと感ぜられました。だけれども、最後まで読んでしまうのはよしもと氏の力量によるソレでしょうか…

    まあ、そんなことも考えつつ読了いたしました。巻末に収録されている絵も可愛かった、ですね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • もしもし下北沢に似ている。
    亡くなったのがお母さんになった
    だけの感じもするが、
    スポットはユリさんに
    当たっているので
    構成は差別化できている。
    きらきら、ふわふわ不思議な世界と
    人物と表現で作品が成り立っているが
    本当に大事なことは常にストレート。

  • 縁あって人と出会ってその人が自分を好きになってくれた。
    それだけでもう胸がいっぱいだ。

  • お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て何回も思ったのだ。
    「ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ」
    だから、私も、私の体を、ちょうど車をメンテナンスするように大切に扱うようになった。ガソリンはハイオクなのかレギュラーなのか、山道には強いのか、雪が降ったらどうするのか、どういうもので塗装したらいいのか、燃費の悪い食べ物は何で、どう負担がかかるのか。自分の肉体は車だと思うとすごくわかりやすくなって、私は以前よりも健康にさえなった。

  • ユリさんもアルゼンチンビルも魅力的で憧れました。
    ごみ出しとあいさつは大切なんだなと思いました。

  • 『母が死んだ時、わたしの平凡だった世界は消えた』

    『人は死ぬ瞬間まで生きている、決して心の中で葬ってはいけない』

    町外れに住む、変わり者で有名なアルゼンチンババア。母親が死んで、しばらくして自分の父親がそのアルゼンチンババアと付き合っている噂を聞いたみつこは、アルゼンチンババアの家を訪ねる…

    この本はちょっと内容が物足りなかったかもなんか納得できないというか…あくまでわたしにとってで、この理由ないかんじが好きって人もいることはわかる。
    それでも最後のセリフがとても心に残っているから、やっぱりよしもとばななの本だなと思う。

    『好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いていてほしいって、そう思ったのよ』

  • 幸せそう。
    心のどこかで憧れている毎日。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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