円満退社 (幻冬舎文庫 え 6-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 216
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410497

感想・レビュー・書評

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  • この作家の初めて読んだ小説だけど、テンポがいいし語句の説明もわかりやすいのでスラスラ読めた。
    退職を迎える日、何の問題もなく一日を穏やかに過ごして退職金をもらおうという日に、様々な事件がコメディ作品。
    キャラの立て方もありきたりかもしれないけど、そこが逆に読みやすい。
    奥田英朗に近い?


    最後は、出来すぎた形で終了。

  • 面白かった。
    銀行の内部ってこんな感じなのかな。大変な仕事だ・・・。

  • 銀行の業務を興味深く読めた。ドタバタとテンポ良く楽しんで読めたが、最後はどうやってまとめるのか期待していただけにちょっとがっかりした。再読するほどではない。

  • 同著者の「合併人事」が面白かったので、何気なく図書館で借りる。
    定年まで銀行を勤め上げたある男性支店長の、定年退職を迎える3月31日がめまぐるしく描かれている。
    無断欠勤の社員・支店長の出社時刻に合わせて始める営業係長の見せかけ朝礼・承認がおりるかのような約束をとりつけてしまった要注意先への融資案件の申請を抱え顔面蒼白な営業マン・・・
    どれも手に取るように光景が浮かぶ。
    そして、どれも泥臭い描写。
    支店長とその他の社員との溝は、定年退職をする最後の最後まで埋まらない・・・とおもいきや?!
    敵が味方?味方が的?!
    登場人物が奇想天外な行動にでるのが、この作品のスパイス。
    定年ちかいBOAYA父に勧めた一冊。

  • 686円

  • 【my room】銀行に勤めるサラリーマンにとって、真面目に働き、円満に会社を退社するのが一番の目標かもしれない。少なくとも主人公、岩沢千秋にとってはそうだった。本作品は、そんな彼の銀行退社の1日を時系列に追っていく。しかしながらその1日が、彼の会社員人生一ついていないのだ。1日を何もなく無事に終え、退職金を貰って残りの人生を新しく始めようと思っているのになかなかそうは行かない。そんな日に限って、様々なトラブルが起きるのだ。読んでいて全く飽きないのがこの作品だった。スピード感が割にあって読みやすい。しかしながら、4月から会社と言う組織で働く者としては、もう少し明るい会社人生を望みたいものだがこちらの方が現実に近いと言うことだろう。頑張れ、中年のおじさん。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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