みなさん、さようなら (幻冬舎文庫 く 14-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415195

感想・レビュー・書評

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  • 同僚からもらった本です。

    解説を読んで知りましたが、作者の久保寺さんは同じ大学・学部・学科出身でした。
    小学生最後に起きたある事件をきっかけに、生まれ育った団地の敷地から一歩も出られなくなった、主人公・渡会悟の13~30歳までの物語。

    発想は面白いです。
    団地内に閉じこもりながら、学び、鍛え、働き、人を愛し、成長していく。まさに青春小説。
    団地の外を知らない主人公だからこその、ピュアで真っ直ぐな視点は、時に読者であるこちらの気持ちを深く傷付けます。

    ただ、主人公があまりにもうまくいきすぎます。13歳から団地に引きこもる人生が、そううまく行くわけないでしょう、と半ば引いた気持ちで読まざるを得ないのは事実。

    後半の展開も、リアリティなさすぎ。
    結末に至っては、ストーリーの中盤から予想していた通り。。

    文体や表現力、着眼点は否定しないので、デビュー作とのことですし、今後、素晴らしい作品を生み出してくれると期待しています。

    オススメ度は低め。

  • 主人公の悟に全く共感できず…。ラストもあっけなく残念だった。

著者プロフィール

1969年東京都生まれ。立教大卒業。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞、「ブラック・ジャック・キッド」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、「すべての若き野郎ども」でドラマ原作大賞特別賞の新人賞三冠を達成。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』『中学んとき』『青少年のための小説入門』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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