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- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415195
感想・レビュー・書評
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同僚からもらった本です。
解説を読んで知りましたが、作者の久保寺さんは同じ大学・学部・学科出身でした。
小学生最後に起きたある事件をきっかけに、生まれ育った団地の敷地から一歩も出られなくなった、主人公・渡会悟の13~30歳までの物語。
発想は面白いです。
団地内に閉じこもりながら、学び、鍛え、働き、人を愛し、成長していく。まさに青春小説。
団地の外を知らない主人公だからこその、ピュアで真っ直ぐな視点は、時に読者であるこちらの気持ちを深く傷付けます。
ただ、主人公があまりにもうまくいきすぎます。13歳から団地に引きこもる人生が、そううまく行くわけないでしょう、と半ば引いた気持ちで読まざるを得ないのは事実。
後半の展開も、リアリティなさすぎ。
結末に至っては、ストーリーの中盤から予想していた通り。。
文体や表現力、着眼点は否定しないので、デビュー作とのことですし、今後、素晴らしい作品を生み出してくれると期待しています。
オススメ度は低め。
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主人公の悟に全く共感できず…。ラストもあっけなく残念だった。