- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415324
感想・レビュー・書評
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仕事帰りの電車で涙ぐみつつ読み終えた。
人として最も価値のあることは、ひたむきで、誠実であることだと思えた。
くじけてもくじけても、愚直に誰かや何かのためを思い続けるなんてそうできることではないけれど…
静かにじわじわと心にしみる素晴らしい作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この方の本を初めて読みました。
読み始めから、サクサクと・・・
店主和助に助けられた鶴之助の人生♪
どーなっていくのか気になって仕方がなかった。
人情味があり、所々ではジーンとさせてもらいました。
温かい気持ちにさせられた1冊。
他の本も読んでみたいです^^ -
「松吉の胸の中に、真帆が溢れた。」これに完全にやられた。この美しい表現に至るまで、これでもかっ!てぐらいに読ませる。作者の意図は計り知れないが、自分はこの一文を読むためにこの本を手に取ったと読了後に感じた。誰にでも胸を張って進められる、美しすぎる1冊がまた増えた。
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ああ、銀二貫!お金を生かして使うって、そういうことなんだなあ。ここぞという時に、えいっ!と使われる銀二貫。そして、あの、建部玄武までもがその大金の使い道を心得ていたとは!この本、いい人ばっかりだよなあ。それでストーリー成立するって凄いわ。ラストの和助と善次郎の掛け合いに胸がじーん、とする。
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寒天大好きの私にとって、とても幸せな一冊との出会いとなった。
主に棒寒天でフルーツ寒を作る。ミカンや桃の缶詰は安売りの時にまとめ買い。寒天は目についたら(スーパーで見かけないこともある)買いだめ。ゆとりがあればアロエも購入。
いつでも気が向いた時に作れるように準備しておく。
寒天てこうして作られるんだ…と知ってるようで知らなかったことが松吉や半兵衛さんの仕事ぶりで伺い知った。
後半、糸寒天ができて、練り羊羹に話が進みだしたとき、残念ながらあんこ嫌いの私は、二層に分かれた失敗作の羊羹のあんこ部分の舌にざらつくイメージがぬぐえず、目を背けてしまった。ここらあたりは羊羹づくりよりは真帆さんと松吉の恋の行方や、旦那さんや番頭さん、半兵衛さんや梅吉やお広さんなどとのほのぼのしたやり取りに注目しつつ読み進んで、無事読了。
この本のおかげで、一日に何度も用もないのにトイレに1時間近く立てこもってしまいました。
高田郁さん、旦那さんや番頭さんが二人を見守ってるところで話を終わらせてくださってありがとうございます。
久しぶりに涙が流れるラストシーンでした。 -
羊羹を食べれるようになりました
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恩に報いたいという純粋な気持ちが輝く。
ひた向きに仕事に打ち込む姿が輝く。
敢えて険しい道をゆく。その姿が清々しい。