セカンドバージン (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415706

感想・レビュー・書評

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  • ドラマより読みごたえがありました。

  • 中堅出版社の辛辣専務・るいは十七歳年下の金融庁キャリア・行と出会う。彼に興味をもったるいは著書を出版し大ヒットさせ、時代の寵児にする。行には資産家の娘で子作りにしか興味のない妻・万理江がいるが、るいと行は年齢差を超え、お互いを激しく求め合うようになる。けれど万理江の思いがけぬ反撃に遭い、二人は苛烈な運命に堕ちてゆく(裏表紙より)
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    最初ドラマにはまった。
    たまたま仕事に行く前に時間があったので、図書館で本でも借りようと思い、立ち寄ったら文庫本コーナーにこの本があった。
    読んでみたら、NHKのドラマと全く同じストーリーだった。一瞬、ドラマの脚本から原作本に作られたのか???と思ったのだが、最後に『この作品は書き下ろしです』という文字が見て取れた。

    ドラマを見ていたので、次に来る事件やトラブルは知ってはいたのだけれど知っていてもとても楽しめた。

    女の子と付き合った経験はあるけれど、女の人を心から好きになったのは初めてなのです。と言った鈴木行の素直な告白や、直球の問いかけ等、好ましい男だ。こういう人大好きだし、これが長谷川博己が演じてたからそりゃぁもぅ、肩入れしたくなる物語ですな。

    最後にシンガポールで殺されてしまった理由や、何故るいの元を去ったか等の謎が解ける物がすっきりと、また、うるうるとさせてくれた。

  • 小説を読みながらこんなに涙を流したのはマディソン郡の橋以来。
    切なくてキュンキュンした。

  • 僕のバイブル!

  • 休日、移動中に読む本を持って出るのを忘れたので本屋に寄り、あらすじを読んで購入。脚本家による小説であるがゆえに文章や物語展開の深さが無いためレビューは辛口が多いが、ストーリー展開がテレビ的で非常に読みやすく1日で読み終えてしまった。それくらいハマる。

    ベンチャー出版社の専務である45歳のバツイチ子持ちの主人公と17歳年下で28歳の東大出身・金融庁キャリアの男性とひょんなことから恋に落ちる。この男性は資産家の娘でかわいい妻がいる中での不倫。ま、コテコテのドラマ的設定ではあるが面白い。自分が28歳であることも影響したかも。45歳でも鈴木京香なら(テレビドラマのキャスティングが鈴木京香)ありかも。

    NHKでドラマ化され話題になったらしいけれども知らなかった。社会学的に考えるならば、団塊ジュニア世代のバリキャリ層の共感を狙った作品。多くの共感や反響を得たのにも納得。

    狂おしくも切なく、官能的な大人のラブストーリー。

  • 深く相手を愛し、深く傷ついていく二人がとても痛々しい。
    読んでいるのが辛いくらい。けど、どうなるの?と先が気になりドキドキしながらスラスラ読めてしまった。
    女の嫉妬や恨みは本当に怖い。
    二人の距離が縮まるほど、だんだん不幸になっていく。
    とても悲しい結末でした。

  • 人を愛するって、狂おしい。そして、切ない。でも、止められない。出会ってしまったから。

  • ドラマもよかったけど 原作もいい!
    万理江の軽さを含めていい!

    「死のような快楽」
    「顰蹙はお金を出してでも買う主義」
    印象的なセリフが多い

  • まだ原作は読んでいません。
    オトナの恋がしたくなりました。

  • ドラマも観たが、かなり面白かった。

著者プロフィール

大石 静(おおいし しずか)
1951年東京都生まれの脚本家・作家・女優。日本女子大学卒業後、女優になるため青年座研究所に入る。1981年、永井愛と「二兎社」を設立、二人で交互に女優と脚本を担当。1986年『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で本格的に脚本家としてデビュー。
以降、多数のテレビドラマの脚本を担当することになり、1991年脚本家に専念するため俳優を廃業、二兎社を退団。1996年『ふたりっ子』で第15回向田邦子賞、第5回橋田賞受賞。2008年『恋せども、愛せども』により文化庁芸術祭賞テレビ部門(ドラマの部)優秀賞受賞。2011年『セカンドバージン』により東京ドラマアウォード2011脚本賞、放送ウーマン賞2010を受賞。アニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』の脚本も務めている。
飛躍する若手俳優を見抜く眼力に定評があり、内野聖陽、佐々木蔵之介、堺雅人、長谷川博己を自らのドラマに登用してきた。2019年、NHK札幌放送局が制作する北海道150年記念ドラマ、嵐・松本潤主演「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎」(ニシパは小さいシが正式表記)脚本を担当。
『セカンドバージン』等、ドラマ脚本作の単行本・文庫化作は多い。2018年に対談を書籍化した『オンナの奥義 無敵のオバサンになるための33の扉』を刊行している。

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