竹中式マトリクス勉強法 (幻冬舎文庫 た 21-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416222

作品紹介・あらすじ

常に目標を二つ持て、逆算して計画せよ、よきライバルを持て、自分のためにカネを使え…。混迷の時代は、株や不動産よりも勉強こそが人生の宝。何をどのようにして学ぶべきかをマトリクス(座標軸)にして自己分析すれば、面白いほど結果がでる。稀代の勉強家である著者が、その勉強法の極意を余すことなく紹介したベストセラー、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  •  いまや小泉純一郎とともに、「日本を格差社会化したA級戦犯」扱いされている竹中平蔵。
     小泉・竹中コンビが格差社会化を加速したのはたしかだが、根本原因を作ったわけではないだろう。「このコンビがいなければ格差社会にならなかった」とまで言うのは言いすぎで、世の不満をガス抜きするためのスケープゴートになっている面があると思う。
     ま、それはそれとして……。

     文章量も少なく、一時間もあれば読めてしまう本。傾聴に値する主張もけっこうあり、一読の価値はあった。

     ただ、タイトルは幻冬舎らしいハッタリで、いただけない。マトリクスが出てくるのは冒頭部分だけであり、残りの9割9分で述べられているのはごくふつうの勉強法である。竹中が「マトリクス勉強法」という画期的な勉強法を編み出したわけではないのだ。
     「売るためには、たとえ内容と齟齬があっても読者の目を引くタイトルにする」という感じの「幻冬舎式タイトル法」は、まことにえげつない。

     タイトルはともかく、内容は悪くない。勉強のノウハウを説いた実用書としても、読者の勉強意欲をかき立てる一種の自己啓発書としても、そこそこ役に立つ。
     あたりまえの話も多いから、この手の本を読み慣れている者にとって新鮮味には欠けるが。

     基本的には、竹中自身がこれまでやってきた勉強法を開陳した本である。ゆえに、勉強というフィルターを通した自叙伝という側面もある。「ぼっちゃま育ちでエリートコース一直線」というイメージの竹中が、意外にそうでもなく、下積みの苦労もしているし庶民的(な面もある)だということがわかって、好感を抱いた。

     「ホントにその通りだな」と思ったのは、「真の知識人は『たとえ話』に頼らない」という指摘。

    《たとえ話は煎じ詰めると、まるでロジックが通らないデタラメがほとんどなのです。
     従って私の知る限り、真の知識人は、たとえ話はあまりしません。》

     たしかに、たとえ話というのは、うまくはまるとすごく深いことを言っているように聞こえるものだ。しかし、よくよく考えてみると内容空疎な言葉遊びでしかなかったりする。

     なお、盟友・小泉純一郎を礼賛するくだりが随所にあるので、小泉ギライの人には不快な本だと思う。
     まあ、小泉ギライの人はたいてい竹中もキライだろうから、そもそも本書を手に取らないだろうが……。

  • 竹中式マトリクス勉強法 竹中平蔵
     
    勉強とは何かを変えること

    頑張っている人tも頑張っていない人も一緒になるというのは、ものすごく不平等

    一章マトリクス勉強法とは

    自分を成長させるために今何を勉強するべきか知ることが大事。

     自分が今まで何を勉強してきたのか。
     今後何を勉強するべきか。
    を書き出す。    

    自分が将来どうなりたいか。何をやりたいのか。を考えて、仕事に必要な能力を思い浮かべる。そして自分に今どんな能力が足りないのか。何をすべきか見えてくる。今どんな勉強を優先すべきかを考え、勉強の優先順位をつけ中長期的な勉強計画を立てる。

    2章勉強法の極意

    1常に目標はふたつめて
    2逆算して計画
    3何事も基本が全て
    4よきライバルをもて
    5メモを持ち歩け
    6時間は作る物
    7人と群れるな
    8自分のために金を使え
    9よく寝よ

    1:
    直近の目標の追求とビックピクチャーを描くことの両立
    勉強は勉強することこそが目的ではない。
    記憶勉強はあくまでも大きな目標を叶えるためのステップでしかない。
    2:
    ゴールから逆算して目標を立てる。
    3:

    3章 記憶勉強法
    1暗記と基礎を繰り返せ
    2早くから始めよ
    3資格試験を使え
    4日本んは楽だと思え
    5自分でノートにまとめよ

    1:
    参考書ではなく、問題集を暗記せよ
    同じ問題集を繰り返し解く
    5:
    自分でまとめることの効用は物事を枝葉と幹に分け、本質を見出すことである。物事の本質は必ず自分んで読んで書いてものにする。

    4章 英語勉強法

    1暗唱せよ
    2辞書を引き
    3まねよ
    4進んで試練をうけよ
    5一番ん前の席で聞き、最初に話せ
    6子供に学べ
    7聞き返して質問しまくれ

  • 聞き上手になれ、
    常に頭を使え
    できる経験は進んでしろ
    誰と働くか考えろ
    仲間は取捨選択せよ

    常に目標を2つもて
    何事も基本が全て
    目もを持ち歩け
    人と群れるな
    よく寝よ

  • はい。その通りです。凡人には難しいことを、さらりと言ってのけておられます。中学三年生で高校三年間の数学と英語を終わらせていた人ならではの、台詞です。ちょっと次元が違うので、素直に受け取れないところがあった。

  • ●要は、自分のこだわりをもって突き進んで自分の考えをしっかり持て、常に自分の頭で考えろ・メモしろ、批判するときは対案を出せ、というような啓蒙書でしょう。自分の考えをもって主張できる人間をふやすためには、という目的をもってかかれてたもの。
    ●英語のくだりは、本人の経験談から参考になる。鍵は「あつかましさ」。とにかく厚かましく、ずけずけといかないと成長できない。機会・リソースを最大限に活用する。恥ずかしさを捨てる。


    天井がある勉強・天井がない勉強、人生を戦うための武器としての勉強・人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強で、マトリクスして、勉強していく。

    しかし、これはこの本の要諦ではない。
    ●たぶん5年ぶりくらいに読み直したけど、やはり当時と関心を持つポイントが違うね。

    要は自分が何をすべきか、ということを大きな視点と小さな視点で俯瞰し、目標を決め、全力で取り組め、ということ。

    で、大事なのは「志」と「基本」
    アイディアは何でもメモして、あとで電子化。

    飲み会は出口から一番近い席に座り、最初存在感を出し、宴会を抜け出す名人になって時間を捻出せよ、

    数はこなす。定点観測して、法則性やルールをつかむ。

    人任せではなく、自分でまとめる(パラフレーズ)することによって記憶が定着し、説明力がつく。これは大事と思う。立体的な記憶ができ、引き出しから出しやすくなる。

    <英語>
    ・とにかく単語を暗記。
    ・ネイティブみたいになるのは諦めろ。
    ・何を話すかが大事。
    ・暗唱すれば力が付く。
    ・英語のうまい日本人を真似する
    ・授業は一番前にすわり、最初に発言する(間違えたくない、恥をかきたくない、と思う限り、絶対に成長しない)あつかましいと思われるほど、積極的にしゃべり、質問し、聞き取れないときは、聞き返す人が上達する。
    ・最初に発言すると議論の土台を作れる。ネイティブが話し始めると、外国人が蚊帳の外のテーマに引きづられてしまう。
    ・とにかくあつかましく、積極的に、何でも聞いて質問して、書いたものを見てもらう。アポいれする。

    ・自分が「これだ」と感じた情報源を徹底してみ続ける。自分なりのこだわりポイントをつくり、ひたすら定点観測をすることで、だんだん頭の中で自分だけの情報アーカイブが作られ、自分の知識とひして定着していく。衣食住にもこだわりを。









    馬鹿は何人集まっても馬鹿。

  • 昔読んだ。整理すべきポイントは見習えそうたった。

  • Febeのオーディオブック版を購入した。特に参考にすることなし。

  • 読みやすかった。モチベーションを上げてくれる。

  • いい感じでさらっと読めます。
    勉強の基本的な考え方や、ちょっとしたコツが書いてあります。
    それに、もっと勉強頑張ってやろうって励まされるので、好きですね。
    しかし竹中さんは小泉純一郎さんに心底惚れている様ですが、小泉さんってすごい人だったんですね〜。

  • ・締め切りを設定してそこから逆算して計画を練る。足りない能力を開発する。1日のノルマを決める。
    ・スケジュールに「会議」と書かない。「いつまでに何を決めておく」「何日までにここまで議論を深める」というtodoリストにする。

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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