21(twenty one) (幻冬舎文庫 し 27-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416796

感想・レビュー・書評

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  • 21世紀に21歳になる21人の同級生。
    大人になりそのうちの一人が自殺してしまい
    その理由を探っていくストーリー。

    強い絆で結ばれた21人の同級生。
    普通は大人になったらみんなそれぞれ社会に揉まれ
    中には離れていく人も居るけどこの21人は違った。
    個人個人の繋がりはけっこうやっかいで理想通りばかりではなく、リアルにありそうでなさそうな展開だった。
    なぜ自殺したのか、を考えるストーリーだけど結局理由は本人にしか分からない。
    残されたものが生きることについても考えさせられる内容だった。

  • 21世紀に21歳になる21人のクラスメイト。その中のアイドル的神がかった美少年が自殺する。自分のせいだと思うクラスメイトたち。というお話。

    最後の、自殺の動機はそんなこと???って思いかけたけど、なにがその人にとって重大なものであるかなんて人それぞれなんだし。むしろその視点を失わずに人と接していきたいなと思った。というか、なかのよすぎる21人うらやましすぎる!!!
    美少年私に寄りかかってくれればよかったのに、と思いつつ読み進める。
    最後の落とし方と、そこからの引き上げ方はさすがの小路さん!
    高校への行き帰りと家で、1日で一気に読んでしまった。

  • お互いを大切に思う仲間の存在に感動です。
    晶の死の真相がとてもせつないです。

  • 中学の仲間の死と、自分の心の闇の告白と、原因の推測と、のストーリー。
    自分の中学時代はこんなリア充ではなかったので、こんなのだったら楽しそうだな、という気持ち。
    あとは、心の闇は、勝手に推し量ることはできても、きちんと分かり合えることはできない、という当たり前の感想。
    面白い。

  • [2011.09.27]<再読>

  • 誰でも他人からは見えない苦しみや、傷を抱えて生きているってことを、改めて思い起こさせる話しだった。
    そういう意味では、すごくリアルで少し重たい内容ではあった。
    でも、それでもLife goes on!なわけで、21のメンバーたちと同様、これからもこの先も精一杯、それぞれの人生を生き抜いて行くことが大事なんだなと思った。

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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