土井徹先生の診療事件簿 (幻冬舎文庫 い 18-7)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417113

感想・レビュー・書評

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  • ジェイノベル 2003年4月号土井徹先生の診療事件簿改題:老人と犬、2005年2月号女性副署長室ガサ入れ改題:奇妙な痕跡、2005年7月号かえるのうたがきこえてくるよ、2006年6月号笑う猫、2008年1月号おそるべき子供達改題:おそるべき子供たち、パピルス2008年4月号トゥルーカラー、ポンツーン 2008年4月号警官殺し、の7つの連作短編を2008年11月幻冬舎刊。2011年8月幻冬舎文庫化。アンソロジーが面白かったので本編を読んでみました。いずれも小ネタな謎解きでまぁまぁです。ラストの警官殺しは中途半端な結末が残念。続きがあれば良かったのに。

  • これは 続編ありますよね。

    このまま 終わったら

    消化不良ですね。

    どうして お父さんを殺した 犯人を

    捕まえないの。

    なぜ 近藤のおじちゃんは 殺されたの。

    五十嵐先生。

    続編は。

    それにしても

    土井先生。 最高ですね。

    今回は 獣医さん。

    桃子ちゃん

    もうちょっと 玲子ちゃんを 拒否してほしかったです。

    警察内部の矛盾を

    さりげなく 表現しています。

    いっきに 読めました。

  • 医療アンソロジー「ドクターM」に収録されたものを読んで興味を持ったので、元の作品を読んでみました。

    公務員になりたかっただけなのに、父親が名物刑事だっために、南武蔵野署の副署長になってしまった、ちょっとおっとり系・立花令子(たちばな れいこ)。
    ある事件の場で偶然居合わせた、獣医の土井徹(どい とおる)先生と親しくなり、たびたび事案の相談に乗ってもらうことに。
    獣医ならではの、生き物に関する豊富な知識と、人生経験豊かな深いお人柄で、いわゆる「安楽椅子探偵」をつとめる土井先生は、常にブランド物を着こなすダンディーな初老。

    意外な犯人!だったり、ちょっと苦かったり、考えさせられたりもしました。
    なかなかに面白いし、土井先生の「動物と話せるのでは」という面がもっと見たかったりするのだけれど、続きは無いようです。
    いろんなジャンルを書かれる方なので、仕方ないのかなあ。

    老人と犬/奇妙な痕跡/かえるのうたが、きこえてくるよ/笑う猫/恐るべき子供たち/トゥルーカラー


    他の方のレビューを読ませて頂くと、私が読んだ版は少し構成が違うようです。
    ISBNコードは同じなのに・・・

    私の読んだ版には警官殺しのお話は出てこないし、ある女優さんが解説を書いています。
    ですが・・・
    なぜ「解説」が、この女優さんなんでしょうねぇ?
    いきなり冒頭で犯人の名前をネタバレしてしまうし、(解説から先に読む人は少ないと思いますが、それでも、ミステリを語るのに犯人の名前をはっきり書いてしまうのは非常識では無いですか)次には、他の作家の小説が原作の刑事ドラマに出演したエピソードを書いて、ドラマのオリジナルキャラだったのが、後に本家の作品の方にも出してもらえて嬉しかったとか、ここで書くことか?
    担当編集者は、これでOKだったのでしょうか?
    作者が可哀想になってしまいました。

  • 職場のおじさんにお借りしました。
    このおじさん五十嵐ファンなんですよね、私実はミステリーとかそんなに好きじゃないんですけど・・・と今更言えず、いつも渡されるままに読んでいます。
    まーいいんですけどね、今回は特に、ゆるーい雰囲気の中途半端なトリックの短編集だったので、1日で読破しました。
    (私にとって)勉強色の強い本や重いテーマの本の合間の気分転換にはなったかも。。
    とはいえ、動物の習性とかはじめて知ったこともあって、そのあたりは面白かったです。

  • すごくライトな推理小説。動物が好きなので楽しく読めた、今までに出会ったことのないタイプの作品だったなぁ。令子が初めて土井先生に会ったとき、なぜ先生は名前を知っていたのか?その謎が明かされないまま終わってしまった。

  • 長年置いてあったのを読みました。もっと早く読めばよかった。続きがあるのかな。

  • キャリア警察官で南武蔵野署副署長の令子。彼女のもとに舞い込んでくる動物に関わる事件の数々を、「動物と話せる」獣医師が解決するほのぼのミステリー。
    日常の謎系ミステリーなので、その世界観にすんなり入り込めば十分楽しめる仕上がり。各々のキャラクターも立ってるので、シリーズ化されても良いのでは。

  • 仕事のないキャリア警察副署長の女の子と、動物と話ができるらしいおじいちゃん獣医さんが安楽椅子探偵役のミステリ
    人が死んでたりするので日常系ミステリではないのだろうけど、雰囲気的にはそんな感じ
    謎の答えは動物の習性や行動から導いているので、動物ミステリと言ったほうがいいのかも

    えっと、これって続編ある?
    土井先生が本当に動物と話せるのか?という最大の謎が解決されずに終わってしまった

    ま、その能力を使ってない話しもあったし、そんな設定がなくても何とかなったような気がしないでもないけどね
    ものすごく専門的な知識があれば、はたから見たら会話しているように見えない事もないけど、それだと最初の名前の件は説明付かないしね
    実は前から知っていしたようなホット・リーディングのような描写があったなら納得するんだけどね


    連作短編だけあって読みやすいしストーリーももわかりやすい

  • 殉職刑事を父に持つ、キャリア警察官の若い女性が主人公
    短編が連続して、、訳ありに獣医とその孫との絡みが面白い。。

  • 殉職警官を父に持ち、東大卒業後キャリア組として警察庁に入庁した立花令子は「父の仇を逮捕する!」という気持ちはさらさら無く、南武蔵野署副署長として暇な日々を過ごし、たまに動物が絡む事件を獣医の土井先生とその孫の桃子と解決する。軽く穏やかな話。殺人事件もあるんだけど重さも暗さも感じない。令子の語りだからか。
    軽いのはいいけど、最後まで令子の成長も警察官としての自覚の芽生えというようなものを感じられなかったのは残念。

  •  主人公(?)の令子ちゃんの存在意義が、「土井先生に事件のナゾを提供する事」ぐらいしか無いという点が始終気になって気なって仕方が無くなり過ぎながら読みました。

     動物が沢山出てきたので癒されましたね。私が大好きな「フレーメン」が出てきた事が一番印象に残ってます。

  • なぜ、東大卒のキャリア女性警察官なのか、なぜ、動物とはなせる初老の獣医さんなのか、その設定の理由については、何も読み取れない。ひたすらタンタンとしたライト・ミステリーなのだが・・。

  • 中途半端なミステリー。

  • 同作者の「リカ」「リミット」はスリリングな内容でしたが、本作はとってものんびりした雰囲気。

    作中発生する事件は殺人などのシリアスなもの(中にはそうではないものもありますが)ですが、登場人物がとにかくおっとりしているため、不思議とマッタリと読めてしまう本。

    事件の真相などは大体予想通りではありますが、動物の特性を足掛かりに真相にアプローチするのはなかなか面白かったです。こういうノリが「アリ」な人なら楽しめる内容だと思います。

  • この人の作品は、基本的な設定におかしいところが多い。
    この作品もそう。
    キャリアの初任幹部が警部補なのはいいけど、
    警部補で副署長はねぇ・・・。
    あり得ん。
    そう言う、設定ミスがなければ、
    ストーリー自体は、まぁまぁかな。

  • いいんだけど、万引きに関する考え方が気に食わないので低評価。

  • ミステリ風味な短編集。上品な先生が素敵ですが、獣医さんな縛りのために真相がちょっと厳しいなぁと感じる部分も。ライトで読みやすいです。

  • おじいちゃん先生は好みで良かったんですが、令子さんが…イマイチ。もうちょっと『しっかり仕事して欲しいなぁ』って思ってしまう…。

  • なんだろ、微妙・・・。
    キャラクターに深みがないし、
    拍子抜けしてしまう浅い謎。
    あっさりな感じかと思ったところに「笑う猫」で
    ちょっとヘビーになってきたかと思ったら
    またもどった。
    なんだかなあ。

  • アジカンのCDジャケットでお馴染みのイラストレーターさんの作品を書店で最近よく目にする。「謎解きはディナーの後で」「夜は短し恋せよ乙女」等。

    この本もそう。上品で穏やかな獣医のお爺さんが謎を解いていく。安心して読める。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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