ダブル (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.39
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本棚登録 : 547
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419353

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    神宮との最後の対決は、ハリウッド映画さながらのアクションのようだった。

    ターゲットが分からない中での潜入はスリルがあり、楽しく読めた。

    あらすじ
    興奮作用が強い麻薬クールジュピター、通称CJ。神宮が販路を開拓し、日本に卸していた。その組織で苅田は弟と一緒に殺し屋をやっていた。

    ある日、弟がCJに手を出していたことが発覚し、元恋人の家に連れ込んで、日本から逃げることを画策するも、苅田に捕まり、二人を失い、自分も大怪我を追う。

    救い出された苅田は組対の課長の手伝いもあり、顔を変えて再び神宮の組織に潜入する。

    組織に潜入した苅田は佐伯と名乗り、以前と同じところに席を置く。日本最大の華岡組の錦が、神宮の組織に目を付けてCJの市場を乗っ取ろうとしていた。

    神宮は苅田を殺した後、姿を眩まし、4人の幹部によって運営されていたが、警察のマークや華岡組との抗争で弱体化していた。神宮は内通者を炙り出すべく、息を潜めていたが、最高幹部会で内通者が分かるや姿を現し、佐伯が苅田であることも見抜き、命をかけた最後の闘いへ。

  • 3
    こーゆー系の小説は好きなジャンルなので読みやすかった
    色んな意味で残酷な作品
    登場人物のイメージがつきやすいし、共感出来るキャラクターだった
    展開が早く感じたがそれだからこそ読みやすいと思う
    これから関わっていくと思ってたのがこんなに…
    と思って驚くがそこがまた良いのかもしれない
    主人公のバックボーンはしっかりあるのであまり捻くれてないから読んでみてはどうでしょーw

  • 映画にありそうなシナリオで目新しさは無いけれど、話として普通に読ませるのは深町作品だから。
    この手の話は好きなので普通に面白かったです。

  • ★3.5
    弟と元恋人を殺され、復習を誓ったヤクザの話
    警察のイヌとなり、自ら顔を変え、戦闘の渦中に飛び込んでいく刈田はもはやそうとしか生きられないからなのか...

  • 現実世界からぶっ飛んだ、バイオレンスとアクションが大好き!

  • 3分の2ぐらいまでは
    すごく良かった。
    今までになかったような展開のストーリー。
    警察官の佳子もボロクソにやられるし。

    タバコの相手が梶かあとは思った
    フリーザーとは。
    この人も大変だっただろうなと。
    早く抜けたかったと思うし。

    けど最後神宮の正体が。
    多分誰でも微妙だったとは思う
    鏑木のいつも近くにいる的なセリフで
    中におるとは思ってたけど。
    最後の戦いもんー。

    山井の自殺も気色悪い
    佳子がこんだけやられて
    腹立つんもわかるけど

    けどほんま最後の最後の
    美帆と刈田との子供には震えた
    動くんが早い刈田幸せに。

  • かなりのバイオレンスです。

  • 楽しめました
    こういうのはドラマ化したら受けもよさそう
    あ、でもすでにありそうな展開ってな感じもしました

    弟と元恋人を殺された男が復讐へと突き進む
    展開もスピーディーだし、先が気になり捲るページ
    も早まり一気読みな感じでした

  • 20代前半にやたら嵌った大藪春彦、30台後半に嵌った馳星周、チョーユンファの映画、タランティーノ作品…そんな王道アウトローアクションの系譜を忠実にたどる小説。

    もうこんな生々しいの食傷や…と思っていたが、スピード感あふれる展開と、それを支える文章で読ませてくれる。あまり深いことを考えずに読むのにぴったり。

    破たんしている箇所も絶対あるはず、何度か「え?おかしない?」と思うこともあったが、そういうのは「置いといてぇ」精神で流していけば、読み終わった後に「あぁオモロかった」と気持ち良くページを閉じれる。

    暴力を娯楽にしていいのは、フィクションエンタメの世界だけ。この作品はその娯楽を存分に味あわせてくれるぞ!

  • 愛するもの達を無惨に殺され、男はかつて所属していた組織のボスに復讐を誓う。
    顔を変え、声を変え、偽りの身分で入り込んだ古巣。必ず奴にたどり着いてみせる。

    舞台は本当に日本かと疑うような、派手な戦闘シーンから始まりますが、単なるドンパチに留まらない面白さがありました。 具体的にどこがどうという事はないのだけど、もうひと捻り、驚かされるような秘密なんかがあったらなお良かったな。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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