- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344419926
感想・レビュー・書評
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フリーライターの桑原銀次郎は、元妻で血液内科で働く聡美の自宅マンションを訪れていた。彼女の患者・綿貫愛が、溶血を治療するために脾臓を摘出した後に血栓症で亡くなったのだが、医療ミスではないのかと彼女の夫に訴えられたというのだ。副作用を十分に考慮して投薬などしなかった自分を責める聡美に対し、彼女の側に何か落ち度があったのではないか、それを記事にすれば元妻を救えるのではないかと考えた銀次郎は綿貫愛について調べ始めた。
患者の義父が、嫁に関して書こうとしているライターに対してあまりにも協力的すぎないかとか、愛の人物像には少々疑問が残るが、物語の意外な展開には引き込まれた。伏線の回収、どんでん返しも見事。女が豹変する姿はなんて恐いのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パズルのピースが一つ一つ見つかっていく様が面白く、先が気になって一気に読んでしまったが、人間関係がドロドロしていて個人的には読後感があまり良くなかった。。どんでん返し部分は予想外だった。ただあまり好きじゃない展開。
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帯に書いてあった「大どんでん返しミステリー」の意味は分かった。
そんな終盤で重要人物出て来るの?と感じたり、読んでる方が簡単に気付くことをそれまで軽快に謎を解いていた主人公が気付かなかったり、あと最後の締め方が粘着だったりで総合的に不満。。
「大どんでん返し」のせいで無理をした気がする -
騙された。3.5
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今までの浦賀さんとは一味違うでした。医療ミステリ風な・・・
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医療ミステリ。謎の溶血から始まった不審な死は、はたして医療ミスなのか否か。専門的分野も分かりやすく読めました。
医療の分野よりもむしろ、彼女の心情にまつわる謎の方が比重が大きくて、読まされました。徐々に明らかになる彼女の真実は、なんだか哀しくて。それでも元妻の嫌疑を晴らすために奔走する主人公はどんどん真相を暴いていき、決着するのかと思いきや。
うわ、まさかそんな真相まで!? 最後まで気が抜けない一作です。 -
後半のどんでん返しにビックリした!
医学知識がなくてもサクサク読めて面白かった(^^) -
話を色々張り巡らせて頑張っているので、少し辻褄合わせに違和感がありますが、楽しんで最後まで読めました。