ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1139
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420069

作品紹介・あらすじ

静岡県浜松市で起こった残虐な連続放火殺人事件。被害者は元ヤクザ、詐欺師、OLなど様々で何の手がかりもない。しかし「ドS」な美人刑事・黒井マヤは現場で「死体に萌える」ばかりでやる気ゼロ。振り回されっぱなしの相棒・代官山脩介は被害者の間で受け渡される「悪意のバトン」の存在に気づくが-。最強ユーモアミステリー、シリーズ第1作。

感想・レビュー・書評

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  • 「死亡フラグ」でバナナの皮やカレーで殺人という不思議なミステリーを書いた七尾さん。今回は「ドS」というキャラクターのお嬢様デカと、振り回されるイケメンデカの組み合わせ。
    このお嬢様は警察庁のナンバーツーの黒井次長の娘で巡査部長の黒井マヤ。相方は8才上ながら巡査の代官山脩介。マヤから「お代官様」と呼ばれたことから、周囲も皆このお代官様に。
    次々と起きる焼殺事件。ここでマヤは死体好きの本領を発揮し、死体から歯などを隠し取り、コレクションをするという所業。死体好きなことから、犯人の目星が付いたのに誰にも言わずに、その後も起きる殺人後の死体を漁ることに嬉々としている。
    各章の時間軸が連続していないようで、行きつ戻りつして混迷を極める。10人以上の殺人が行き着く先は、まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」状況。犯行の原点はマヤかと思わせつつ違ったようだ。
    ユーモア・ミステリーということらしいが、相変わらずの奇想天外な展開に呆れつつ読んでしまった。

  • ドS美少女刑事と若手男性刑事のコンビもの
    犯人の動機が見えない連続殺人を追う
    一連の殺人犯が分かった後に本当のミッシングリンクが明かされる
    犯人の勘違いが、事態を複雑怪奇なものにして真相を隠してしまう
    猟奇マニアの美少女刑事だけが核心に迫る
    事件はシリアスだが、ドS美少女が作品をユーモラスミステリーに変換しています

  • アホでも一気読みできた数少ない本だったー!!
    ずっと面白くて飽きなかった☆

  • 最初に読んだ時はビビりました笑
    しかし、読んでいるうちにハマってしまう。そんな作品でした。
    わたし的には、このぐらいグロくても全然平気だったのと、本当にグロいというのが伝わってくる表現の上手さ!そこに感動しました。
    七尾与史さんは凄い。

  • マヤお嬢様に振り回される代官山くん。
    次から次へと起こる放火殺人。
    コメディ要素もあって、シリアスになりすぎなくて善き!
    淡々と内容は進み、次第に真相に近づくにつれて、コメディ要素も控えめに……すると真相が気になってページを捲る指が止まらなくなる。
    とっても読み手を惹き付けるのが上手いなぁ……とド素人読者←は思いました。
    とっても面白くて、サブタイにも納得。
    続きもまた読む予定なので、マヤお嬢様の破天荒っぷりが今から楽しみです♡

  • 中山七里さんのご盟友?ということで、七尾先生、とりあえず読んでみました。連続殺人(風が吹けば桶屋が…)もどこまで続くのか?と思いきや、真相が分かったときの虚しさがたまりませんでした。マヤのキャラには正直??ですが、面白かったです。

  • シリーズ1作目。話は非常に面白い。真犯人が誰か最後まで分からず、ぐいぐいと読ませる部分は良かった。2作目と同じでその部分はプラス面。ただし、2作目ほどではないがヒロインの黒井マヤの悪趣味な設定と性格、筆者の人の悪意をさらりと書く点は読んでいて少し不快に思った。悪い行いは自分に返ってくるという点では同意できるけど。グロい描写も2作目ほどではないがあるので嫌いな方は要注意。感想はこんなところです。

  • 評判どおり、本のタイトルからは予想もつかないきちんとしたストーリーだった。
    ものごとには必ず原因がある…とたどっていき、過去に遡っていき、その原因のもととなった全ての人間に復讐するという発想は面白かった。
    バタフライ・エフェクト(バタフライ効果)というものは、初めて知った。
    そして、事件解決後の真実。
    4分の1くらい読んだところで止まらなくなり、一気に読んでしまった。

  • ちょっと事件が残酷すぎますやね。完全赤の他人だもん、半分以上は。バタフライエフェクトの線引きはどこなの?

    でも、テンポよくサクッと読めて楽しめました。

  • このドラマを見てから、小説の方も読みたいなと思い読んだら、やはりすごく面白かった。ドSの黒井さんに振り回される代官様はドラマでも小説でも可愛くて愛くるしい。でも、もう少し恋愛要素があってもいいのかなと思った。

  • 【ドS刑事シリーズ1】残忍な放火連続殺人事件発生。美人だが口が悪く性格に難ありな黒井マヤ巡査部長とコンビを組まされた代官山脩介巡査が事件をおう。シリーズ1作目。黒井マヤは思っていたドSとは違っていたが、代官様とのコンビは面白い。「死体に萌える」猟奇趣味ありということで中身は、だいぶ猟奇的(笑)ドラマは設定もイメージもちょっと違うので別物として楽しもうと思う。小説のイメージは栗山千明。栗山千明版のマヤ様見てみたい。

    「新浜松駅に向かう遠州鉄道は平日の午前中のわりにそこそこ混雑していた。」

  • 全体的には面白かったけど、最後のツンデレ展開はどうもなぁ。

  • キャラクターの面白い刑事物語。気軽に サクッと読めました(*´∀`*)2015.04.29読了

  • ミーハーなのでドラマ化帯につられて購入。ドSの意味合いについてはちょっとどうかと思うけれど(死体好きとか猟奇趣味になるとSとかMとかの問題じゃなくない?)むしろそういうラノベっぽいキャラ萌え部分よりも推理ものとしてはよくできていたんじゃないでしょうか(※ふだんミステリ読まない人間の意見です)

    サブタイトルの「風が吹けば桶屋が儲かる」=バタフライエフェクトを逆に辿っていく悪意のバトンというのは面白い発想だなと思いました。まあいち一般女性がなぜそこまで短期間で調べ上げれたのかとか、実行犯の年齢や性別を考えたらあんな簡単に殺人不可能だろうとか、細かいつっこみどころは色々ありましたが・・・

    最後まで飽きずに読めるという意味では面白かったです。ただシリーズ続編はもう読まないけど。

  • バタフライエフェクトを知ったきっかけの本。
    どんどん広がりつつ、真相に辿り着くの面白い

  • マヤ様好きです♥️

  • 綺麗にまとまったエンタメ小説

    初めて知った
    「風が吹くと土ぼこりがたち、それが目に入ることで目の不自由な人が増える
    目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので三味線の需要が増える
    三味線には猫の皮が張られるので猫が減る
    猫が減るとねずみが増える
    ねずみが増えるとかじられる桶が増える
    桶を売る桶屋が儲かる」

  • 死亡フラグがたちました!の作者でもある七尾さんのシリーズ作品。ドラマ化されていたのを知らずに購入しました。
    タイトル通り、1番最後に謎が全て繋がって謎が回収されていくので、テンポ感というより最後までずっと頭を悩ます物語でした。
    ドS刑事というので如何程のものかと思って臨んだのですがドSいうより口の悪い世間知らずな変わった女の子、というかんじ笑

  • ドSではなく変質者だろう。

  • 想像していたドSとは違ったけど、面白かった。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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