給食のおにいさん 卒業 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 913
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422292

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3冊目、いちばん面白かった!

    未納問題は、自分が仕事で関わることもあるから、その大変さがよくわかる。でも、小牧母のように子どもたちの思いを無視してまでお金を払わない親って何なの!と登場人物に共感して悶々とした。

    最初は尖ってて嫌な主人公だった笹目が、めちゃめちゃ子どもたち思いの調理員になってくれて良かった。

  • 黒チワワこと毛利さんの隠し芸度がすごすぎる

  • ささめー!
    待望のシリーズ第3弾。
    やっぱりこの「卒業」とはそういうことだよな(涙)。
    第4弾はどうなっていくんだろう。
    若竹小は?毛利は?
    とっても楽しみ。
    ささめくん、不器用だけどいいヤツ。
    私の中で、ささめくんは福士蒼汰、毛利は八嶋智人なんだけど、年齢がちょっと違うか。

  • シリーズ3作目の中でこの「卒業」が一番好きな物語となった。
    佐々目も言っているけれど、「栄養は食べる人の中に残る。栄養は、体になって。気持ちは、思い出になって」。
    毎日、親がご飯を作ってくれるのは当たり前だと思ってきた。
    朝早くに起きてお弁当を作ってくれても、それも当たり前だと思ってきた。
    だけど、その中にはきっと「健康でいてほしい」という願いが込められていたのだと気づいた。
    いま、自分が作る側になってあらためて思う。
    食べる人のことを考えて作る料理は楽しいと。
    いつか、自分の家族がまた給食のお世話になることもあるだろう。
    そんなとき、身勝手な振る舞いをするような子供にはなってほしくない。
    料理には、作った人の優しさとあたたかさが詰まっているのだから。
    最後の佐々目にも毛利にも、胸が熱くなってしまった。
    優しさは何よりも強い。
    読んで良かったと思わせてくれたシリーズだった。

  • 給食のおにいさんを辞める事を決意したものの、
    見えない未来への不安と現実の厳しさがのしかかる。
    佐々目はもちろん、毛利や六年生のニナルミも新しい世界へ踏み出す準備中。
    こんにゃく屋の磯辺の言葉、佐々目の挨拶の言葉が心に刺さりました。

  • 給食の未払い問題かぁ… .
    結局どうなったんだろう?.
    3作目 これが一番良かったかも.

  • ササメと毛利、なんかよかった。もっと書けたと思うがこれはこれで良いと思う。

  • すきなシリーズ。自然で濃やかな、内側から溢れ出るような変化であり成長だと感じられる、佐々目が無意識に逃げ場としての居場所を欲して小さな夢の終わりを目指していたことを自覚するところや、毛利さんが混ぜ食いをやめるところが良かった。最後、新しい職場で早々には上手くいかないところが現実的で、たった数ページなのにつらさが棘のように刺さってしんどかった。でも毛利さんの推薦状が憎らしいくらい佐々目を思ってくれていて、苦しいくらい温かくなるようだった。それを渡してくれた総料理長の窪さんも、敵じゃないのだと思えて安心した。

  • シリーズ読破中!3作目は卒業とだけあって、みんなそれぞれの旅立とか変化とかが中心の内容だったと思います!

    そんな中でも学校給食の問題もきちんと取り上げられていて、今回は給食費未払い!
    払うのが当たり前だと思っていた私にとっては、払わないという理由に驚きでしたが、これがきっと現実なんだろうと思う。結局、この問題は解決したのか・・・。解決してほしいと願うばかりですね・・・

    主人公のささめが周りの人とともに変化していく、何かを気づかされていく様子に読んでいるこっちも心がほっこりしましたー

    学校給食を卒業したささめの次作はどうなるかな?4作目を楽しみ♪

  • 最後はほろりと来た。
    終わってしまったのが寂しい。
    ーーー
    「自分の店を持つ!」という夢に向かって再び歩き始めた宗は、ホテルでのアルバイトを掛け持ちし大忙し。だが、そんな彼にまたまたトラブルが。栄養士の毛利は、怪我をして病院に。さらには、空気の読めない新入職員の出現で、調理場の雰囲気は最悪に……。給食のおにいさんは、調理場の大ピンチを救うことができるのか。大人気シリーズ第三弾!

著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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