歓喜の仔 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (690ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423749

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  • 父は借金を残して失踪、母は心を失って寝たきり、残された三兄妹。そんな状態でも借金取りは容赦なく返済を迫り、長男と次男は覚醒剤の袋詰めという内職をやらされることになる。長男はその筋の人たちに利用されるが自分の頭で考えて行動し、次男は家族を守るために秘密を必死で守る。末の妹はまだ幼稚園ながらも自分が良いと判断したことを行動に移していく。
    それぞれが大事なものを守るため、必死で行きていく話。

    物理的には幸せにならないが精神的な幸せにすがって兄妹が生きていく話という印象。兄妹それぞれが大事と思える人と出会って彼らとの絆を守りつつ根底では家族がしっかり結びついているみたいな感じ。
    読解力がいまいちなせいか、言いたいことにインパクトがなく、ただ長いだけのように感じた。

  • 回想がちょくちょく入るのが、どうも合わなかった。

  • 3人のきょうだいが、ものすごく過酷な状況でたくましく生きるって話。
    最後まで読むと作者の伝えたいことは何となくわかる。思ったよりも爽快な読後感。
    ただ、かなり読みづらかったことも確か。幻想的な雰囲気を出そうとしたのかもしれないが、うまくいかなかった印象だ。

著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。

「2022年 『君たちが生き延びるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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