- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344424616
作品紹介・あらすじ
視聴率低迷の番組を立て直すため、敏腕プロデューサー藤村は業界ナンバーワンのアイドルアナ仁和まなみを起用。知的なニュースキャスターへと転身をとげたい彼女は、権力欲にまみれ保身に走る男たちや、敵意むき出しの女たちによってやがてスキャンダルの渦に引きずり込まれる。女たちの嫉妬・執着・野心を描く、一気読み必至の極上エンタメ小説。
感想・レビュー・書評
-
女子アナって、ザ、戦う女っていう感じでどういう世界なんだろうと軽く手に取りましたが。
もう、ドロドロしすぎて胸糞悪くなりました、、、。
でも、これって女子アナに限らなくても他の職業でも手柄を奪ったり憎い相手を蹴落としたりそういうのはあるのかなって思いました。
ただただ胸糞悪くてでも結構リアルにありそうで
正直もういいかなって思ってしまいました。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女子アナの世界ってドロドロしてるんでしょ?の期待を全く裏切らない、むしろ期待以上のドロドロが詰まっていた。。。
メインの登場人物は3人の女子アナで、ただ三者三様にそれぞれの人間が形作られただけの周りの環境や過去がある。
日本の社会が男社会だからこそ、"女子アナ"と言う言葉が生まれたんだろうと書かれていたのにはハッとする。
満たされている女の子は女子アナになろうなんて思わないってのは、まさにその通りだろうな。
女子アナになる、有名になる、活躍する、そうすれば満たされる、神様に認めてもらえると思っている登場人物たちが切ない。
でも、そんな気持ちを抱えながらみんな生きている気がする。
一番若くて一番人気のあると書かれている、まなみは、女子アナの中でも自分の欲求に素直で、それは、周りにいる男性もそれをわかっていた。
だからこそ、人気の女子アナになった、たくさんの人に選ばれたんだろう。
自分のありのままをさらけ出すこと、素直でいることが、人から好かれる秘訣なのかもしれない。
でもほとんどの人間がそこまで振り切るのなんてできないんだよな。
解釈にあった、小説はエンタメだという言葉が、最後にとても刺さった。 -
女の敵は女。つねに美醜で比べられる。女子アナという記号だけじゃない。