- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344424708
感想・レビュー・書評
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この話の良いところは、森博嗣の理想的な超人が出ないところですね。
この話の悪いところは、トリック自体はともかく、そんなに都合いい事あるかな?って感じなところですね。
あと個人的なツボとして、タイトルセンスが最高。森博嗣はタイトルが一番好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーとしても、耽美小説としても、物足りない感じがする。
殺人事件が国をまたぎ、移動しすぎたせいだろうか?
人物像も客観的すぎて、主人公や美貌の青年もあまり魅力的に描かれていなかった。ストーリーは惹かれるのに勿体ない。 -
耽美。
そう思いました。 -
なんだか不思議な感じのする本。
主人公はフランス人なんだけど、無国籍な雰囲気が漂う。それが大きなスパイスになっているような気がします。殺人事件なのに穏やかな雰囲気で進んでいく物語も最後のどんでん返しには、驚かされ引き込まれました。 -
女にしては美しすぎる、美貌の青年をめぐる一連の事件。下手すると昼メロになりそうな愛憎劇だけど語りは淡々としていて熱は低い。最後に驚いて、主人公が語ったことや語らなかったことを後からあれこれ考えるのも楽しいです。面白かった!
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すごい!すべてがFになると同じぐらいの衝撃を受けた!
真相の一言が出たとき、すぐには全てを理解できなかったが、徐々に真実の糸が繋がっていった。
思い返せばいたるところに伏線が…。
子供がいらないってそういうことだったのか、まだ籍を入れていないってなるほど〜。似た者同士ってまさに…‼︎などなど。
リオンの心理は謎めいたものがあったが、森博嗣ワールドということで。
著者の新ジャンル開拓という感じ。 -
インターポールで働く主人公のレナルド・アンペールのもとにフランスの刑事がやってくる。
殺人現場で両手を縛られた状態で発見された重要参考人リオンが「神様が殺した」、「神様の名前はレナルド・アンペールだ」と証言したと聞かされる。
リオンは男性ながら女性以上に完璧で美しい容姿をしている。
レナルドとリオンは大学時代に半年間だけ寮が一緒だっただけで特別親しい訳では無い。
リオンの妄言だろうか。
手がかりの無いままミラノで絞殺事件が発生。またしても現場にはリオンが拘束された状態で発見された。
異常に美しいリオンを中心に起こる殺人の犯人は誰なのか。
そんなお話。
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簡単にいうと、女性にしては美しすぎる男性のリオンに心を奪われた人達の愛憎劇なんだけど、読み終わるとそれ以上の示唆を含む考えさせられる内容でした。
(ネタバレしないために深くは言うまい。)
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途中まで単なる推理もので退屈だったけど、まさかの叙述トリックでした。
毎度毎度、予想外のトリックで楽しませてくれる森先生。
叙述トリックも出来るとは…
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読んでてゾクゾクしました。
これだから読書は辞められない。
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ちなみに、幻冬舎文庫のカバー外した表紙が無条件で好き。 -
面白かった~!いやーミスリードというミスリードに全部引っ掛かってしまった。オメガバース連想しました。