神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 641
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424708

感想・レビュー・書評

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  • この話の良いところは、森博嗣の理想的な超人が出ないところですね。
    この話の悪いところは、トリック自体はともかく、そんなに都合いい事あるかな?って感じなところですね。
    あと個人的なツボとして、タイトルセンスが最高。森博嗣はタイトルが一番好き。

  • ミステリーとしても、耽美小説としても、物足りない感じがする。
    殺人事件が国をまたぎ、移動しすぎたせいだろうか?
    人物像も客観的すぎて、主人公や美貌の青年もあまり魅力的に描かれていなかった。ストーリーは惹かれるのに勿体ない。

  • 耽美。

    そう思いました。

  • なんだか不思議な感じのする本。
    主人公はフランス人なんだけど、無国籍な雰囲気が漂う。それが大きなスパイスになっているような気がします。殺人事件なのに穏やかな雰囲気で進んでいく物語も最後のどんでん返しには、驚かされ引き込まれました。

  • 【あらすじ】
    パリで連続殺人事件が起こった。その発端となった女優殺害事件の現場で、両手を縛られて拘束されていたのは、重要参考人のリオン。彼は「神が殺した」とだけ証言するが、結局真犯人の手がかりは掴めないままだった。やがて起こった次の事件でも、ピアニストが絞殺された現場にはリオンがいた。たったひとつのヒントは、彼の異様なまでの美しさだけ。舞台はフランクフルトから東京へ移り、インターポールによる捜査が始まる。

    【感想】

  • 女にしては美しすぎる、美貌の青年をめぐる一連の事件。下手すると昼メロになりそうな愛憎劇だけど語りは淡々としていて熱は低い。最後に驚いて、主人公が語ったことや語らなかったことを後からあれこれ考えるのも楽しいです。面白かった!

  • すごい!すべてがFになると同じぐらいの衝撃を受けた!

    真相の一言が出たとき、すぐには全てを理解できなかったが、徐々に真実の糸が繋がっていった。

    思い返せばいたるところに伏線が…。
    子供がいらないってそういうことだったのか、まだ籍を入れていないってなるほど〜。似た者同士ってまさに…‼︎などなど。

    リオンの心理は謎めいたものがあったが、森博嗣ワールドということで。
    著者の新ジャンル開拓という感じ。

  • ノン・シリーズ、初長編森作品。まず装丁に目を奪われ、文体も流れるようで大変読みやすい。主人公・レナルドとそのパートナー・ミシェルの性別も文章の通りだと思い、解説を読んで『あっ!?』と・・(^^; 愛と美についての物語でした!

  • インターポールで働く主人公のレナルド・アンペールのもとにフランスの刑事がやってくる。
    殺人現場で両手を縛られた状態で発見された重要参考人リオンが「神様が殺した」、「神様の名前はレナルド・アンペールだ」と証言したと聞かされる。
    リオンは男性ながら女性以上に完璧で美しい容姿をしている。
    レナルドとリオンは大学時代に半年間だけ寮が一緒だっただけで特別親しい訳では無い。
    リオンの妄言だろうか。
    手がかりの無いままミラノで絞殺事件が発生。またしても現場にはリオンが拘束された状態で発見された。
    異常に美しいリオンを中心に起こる殺人の犯人は誰なのか。
    そんなお話。
    *
    簡単にいうと、女性にしては美しすぎる男性のリオンに心を奪われた人達の愛憎劇なんだけど、読み終わるとそれ以上の示唆を含む考えさせられる内容でした。
    (ネタバレしないために深くは言うまい。)
    *
    途中まで単なる推理もので退屈だったけど、まさかの叙述トリックでした。
    毎度毎度、予想外のトリックで楽しませてくれる森先生。
    叙述トリックも出来るとは…
    *
    読んでてゾクゾクしました。
    これだから読書は辞められない。
    *
    ちなみに、幻冬舎文庫のカバー外した表紙が無条件で好き。

  • 面白かった~!いやーミスリードというミスリードに全部引っ掛かってしまった。オメガバース連想しました。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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