土漠の花 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.70
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本棚登録 : 925
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425125

感想・レビュー・書評

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  • 読み続けてしまいます。
    傑作です。

  • 舞台はソマリア。どこら辺かも分からなかったのだけど、<アフリカの角>のとこなんだ。
    そこに派遣されている陸自空挺団のメンバーが向かった、墜落したヘリの捜索救助の現場に氏族間の争いで命を狙われた女性が飛び込んで来たことで、彼女もろとも彼女の追手に襲われる。
    この前に読んだ本の展開がとろかったこともあり、「そうよそうよ、お話はこんな風にすぐに事件が始まらなくちゃ」と思ったが、ここからずっとこの"脱出行"が続くとは思わなんだ。
    地の利もあって次々と涌き出てくる敵兵に、延々と続く"一難去ってまた一難"。しかし、徒手空拳でも自衛隊の戦闘力も半端ない。
    物語には先進国の利権の場となったアフリカの現状や自衛隊の海外派遣に対する思いも込められているのだろうが、そんなの関係ねぇというくらいに戦闘殺戮が繰り返される。
    緩急のない展開で、確かに一気読みではあったが、読み進むのはかなりしんどかったのだった。

  • 夢中になって読んだ。超大人版バトルロワイヤル。

    日本が平和であることを改めて感じる。

    あまり学びはない。

  • レビューで期待値上がりすぎて、そんなものかぁ、と思ってしまった。もちろん最初から引き込まれるスピーディーなストーリー展開で、やはり一気に3時間位で読んでしまったのだが、、エンタメではあるが、私にとってはそれ以上ではなかった。やはりジェノサイドを読んでしまったので、、あれを超える本にはそうそう出会えないのかもしれない。でもこの手の異世界に飛び込めて没頭できるような小説は好きだな。気軽に読めるから忙しい時期の週末のいい息抜きにもなる。

  • 今まで読んできた中で好きな本はいくつもありますが、次の展開が気になってぶっ続けで読んでしまったものは、この本だけです。
    自衛隊の方の物語で、ストーリーも飽きることがないので読んでみてください。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 読みごたえたっぷりのエンタメ小説。
    しかも徹夜本。

    ソマリアとジブチのエリアで海賊対処活動に取り組む陸上自衛隊のチームが主人公。
    このエリアでの海賊対処活動は現実でも行われてますね。

    冒頭読み始めて、いきなりストーリーが動き出す。
    内容としては最初に述べたようにエンタメ小説だが、南スーダンにPKO派遣されていた陸上自衛隊の日報が隠蔽され、その中に「戦闘」の文言が存在した、ということが現実に起こっており、そういうことを踏まえるとリアリティも感じさせる。

    当然ながらフィクションなので、登場人物のキャラクターは美化されてるといわれるとそうかもしれないが、信念と誇りを持って最後まで闘う姿というのはやはり感じるものがありました。

    アフリカの部族間の抗争や民族浄化の描写の部分については、以前に読んだ小説『ジェノサイド』を彷彿とさせるようなところも感じたり。

    多少の残酷な描写はあるが、内容的には今後映像化もあり得るのではと思います。

  • 面白かった。実際に自衛隊がここまでの状況に追い込まれた場合にここまで戦えるのかは疑問だけど、練度は高いからきっかけがあればやはり戦うんだろう。
    登場人物それぞれにバックストーリーがあり、それが戦闘状況に深みを与えてます。これは映像化して欲しいな。

  • 2日であっという間に、読み終わってしまった。少し残虐で本当に怖いけど、どうしてもページをめくってしまう。ジブチとソマリアについてもこれを機に調べてみた。兄弟も同じ自衛官なので、この様なことには遭遇しない、平和な世が続くことを願う。

  • あー、ほとんど死んでしまうんだろうなと思いながら読むのはしんどかった。

    自衛官を上げたいのか下げたいのか。
    法律の中で自衛官の訓練は意味があるのかないのか。
    自衛官たちの死は意味があったのかなかったのか。
    後方支援がいいのか悪いのか。
    この結末で良かったのか駄目だったのか。

    どれもこれもよくわからなかった。

  • これはハラハラドキドキなしでは読めないです。ページをめくるのが途中で怖くなってきました。
    一気読み作品です。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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