- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344430501
作品紹介・あらすじ
大英博物館を辞めたコンサバター(修復士)、スギモト。彼の工房に行方不明になっていたゴッホの十一枚目の《ひまわり》が持ち込まれる。時を同じくしてオランダ・ハーグでフェルメールの知られざる「真作」を示す古文書が出現。スギモトはロンドン警視庁美術特捜班の刑事マクシミランと調査に乗り出すが――。
壮大なスケールで描く、アート・ミステリー。
感想・レビュー・書評
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ゴッホやフェルメールについての考察が面白かったし、アフガニスタンの美術についてももっと知りたくなる。
結末はびっくりするけれども、このパターンが続くと今後はミステリーとしての楽しみは減っちゃうかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンサバターシリーズ#2。#1が短編集だったのに対し、#2は長編。フェルメールとひまわりとアフガニスタン。
フェルメールの魅力が伝わる描き方。俄然興味がわいた。 -
コンサバターシリーズ2作目の本作。
1作目よりもコンサバターの技術がみえる内容でとても面白かった。美術品の行方を巡って、色々な人に出会い、晴香達は思考をめぐらせていく。権力に翻弄される作品たちはどうなってしまうのか、ハラハラドキドキする展開で楽しめた。美術品のブラックマーケットに関する話は心が重くなる内容で、現実にこういうことも起きているのだろうと思うと苦しくなる。誰の為の、何の為の美術品なのか、毎回考えさせられる。
晴香とスギモトの関係性が相棒として確立してきつつ、お互いのすれ違いや言い合いは温かく見守りながら次作を読みたいと思う。 -
アフガニスタンの博物館から持ち出された美術品はイギリスに行っていた。壮大なスケールで現代の政治の闇に巻き込まれた美術品。闇の取引社会の怖さも感じた。
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最後が意外な感じで、よかった。各章が少しずつ繋がりがあったり、ゴッホやフェルメールの作品のお話もおもしろかったりで、楽しい小説だった。修復士の仕事を知ることができて、興味深かった。
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コンサバターシリーズ第2弾はゴッホの幻の「ひまわり」をめぐる事件。そこにアフガニスタンから持ち出された美術品の行方が絡みミステリに深みを加える。
ゴッホやフェルメールの幻の作品の話はさておき、戦争で破壊された博物館から持ち出された美術品が正当な持ち主である国に戻されることなく出回り、あるいは盗品として警察の管理下で死蔵されているという話に考えさせられる。
美術品は誰のものか?どのように扱われるべきものなのか?考えさせられる。少なくとも一部の富裕層の投機の対象ではあってほしくない。
シリーズのお楽しみスギモトと晴香の関係は少しずつ深まり、そこにスギモトの元カノ、従兄のマクシミランが絡んできて面白くなって来た。
ラストはスギモトの父も登場し、次作が楽しみになって来た。 -
アートのミステリー。まさかの問題に発展して、衝撃的な展開に。
絵画が好きな人にもミステリー好きにも面白いイラスト1冊 -
修復の場面が増えた。美術品の価値というかあり方って何なんだろう…
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エディンバラの地下都市はとても恐ろしい話ですが興味深い話でした。
個人的に視点の切り替えでほんのちょっと意識が離れやすかったですが、次巻も読みたいなと思いました。
あとタコパでチョコは具材をチョコだけにしたら割といけ…