- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344846180
作品紹介・あらすじ
草原の民の族長の息子・セルーンは、幼い頃にある「約束」をした相手と再会する。
なぜか10年以上も忘れられなかった相手、ソリル――。
再開した彼は「王」と呼ばれ、セルーンのことは全く覚えていないが、
人質としてソリルに差し出されたセルーンはソリルに全てを捧げ、
側仕えとして彼の近くにいることを選び……。
感想・レビュー・書評
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初読み作家さん。
不幸なすれ違い。
個人的にモンゴル遊牧民好きなのもあって面白かったです。
こういう健気で強い受を見ると頭が下がる…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人質として自分の国に来ていたソリルのことを忘れられないセルーン。年月が経って、立場が逆転して再会するところから始まる話。自分のことを覚えていてくれなかったソリルにショックを受けながらもやっぱり惹かれるセルーン。冷たい態度のソリルのことを傷つきながらも心配するセルーンが切なかった。大切なことを言葉にしないことですれ違っている2人。似ている訳ではないのに言葉が足りないところが似ているのがもどかしくて仕方がなかった。初恋同士の2人が穏やかに暮らせる日が早く来るといいな。と思った。
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遊牧民族のお話。部族単位で小競り合いをし、負けた方から人質を取る。幼い時に出会った人質のソリルと数年後には戦に敗れ人質に…。
壮大なお話で終わるのか!?と思っていたが無事めでたしめでたし。
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初作家さん。一族が戦いに敗れ、人質に出されたセルーン。敵の大将のソリルは昔、セルーンとある約束を交わしていた。
約束を覚えているのではと淡い期待を持つセルーンだったが、草原の民の統一を目指すソリルは誰にも心を許さない孤高の存在となり、セルーンとの約束を忘れているのか彼を荒々しく征服するのだった。
セルーンが女の人質のように扱われているにも関わらず、ひたむきで弱音を吐かずひたすらソリルに付き従っていこうという姿に感動する。一緒に戦いの場に出、ソリルをかばおうとするシーンも王道だけど良かった。うるっときた。
文章も読みやすく楽しめる。面白かったです。 -
民族BL草原の民、いいね。末永くお幸せに