ワンコは今日から溺愛されます (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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本棚登録 : 52
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344847347

作品紹介・あらすじ

耳と尻尾をもって生まれ、狗神の呪いだと両親にも見捨てられた鈴が出会ったのは、6歳年上の改。
鈴の耳を気持ち悪いと言わず、初めて優しくしてくれた人……。
鈴は改の訪れを楽しみに、宝物のような思い出を増やしていくが、改の留学により二人は引き離されてしまう。
もうすぐ二十歳を迎えようとしていたある日、屋敷にひとり残された鈴を迎えに来たのは、子供のころに出会った改で――。

感想・レビュー・書評

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  • なんか思ってたのと違った。ややショタコンの感じもあり幼い主人公にサックスにハマって欲しくなかった。
    狗神の血筋の主人公が耳と尻尾生えてて呪いで屋敷から出られない生活をしてて、それを助けたのが主人公の家と取引のあった家の息子である攻め。話のメインは世間知らずの精神的に幼い主人公が世間で揉まれ、狗神の呪いも解けて同情で助けてくれたと思ってた攻めと結ばれる部分なんだけど、まじで狗神の呪い何だったんだ。主人公の家どうなったの?とか主人公はパン屋のバイト止まりで終わりいまいち噛み合ってない。

  • 犬の耳としっぽを持っているせいで家族から疎まれ、独りぼっちで生きてきた鈴。気持ち悪がらず、人として接してくれた改のことを慕うようになったのは当然の流れだったと思う。教育も受けず、人と関わることもなかった鈴は常識を知らないところもあるけれど、改を始めとした優しい「家族」のために頑張ろうとする姿は可愛くて、心から応援したくなった。鈴のことを大切にし過ぎてどうしていいか分からなくなっている不器用な改とのすれ違いはもどかしいけれど、お互いのことを第一に考えている2人は仲のいい家族としてずっと一緒に暮らしていきそう。

  • 溺愛・不憫受・執着攻と自分のすべての好みを網羅したお話。とにかく鈴が最初から滅茶苦茶可哀想すぎる。あまりに可哀想すぎて、鈴に少しずつ幸せをもたらす改の存在が唯一の救いに。そして、改を失ってから、鈴が改からの思い出を胸に耐える様がまた泣ける。
    物語の転調も飽きさせないリズムでくるので、鈴が幸せになっていくのを感じられながら読み進むことができた。引き伸ばすことをせず、かといって無理矢理感もなくまとめてあって、良質の小説のよう。
    とにかく、この属性が好きな人には読んで欲しい。あと、榊さんのイラストは変わらず美麗でほれぼれした。

  • 狗神憑きの容姿のせいで、両親から疎まれて育った鈴
    不憫で健気で愛おしくて一途で清らかな愛を向け、大好きな改のために自立しようとする姿と想いに涙しました。無知だけど一生懸命な鈴に感動しました。不器用な愛がすれ違い焦れるのもスパイスで最高です!
    改は初恋を大事に鈴の事だけを思い生きてきたので、ちょっと勇み足だったり過保護すぎて想いが交差しちゃったりのモダモダ感がそれだけ鈴への想いが強いのだとキュン

  • 不思議な設定だけれども作品には異質なものに対する差別や偏見といったテーマもある気がします。

    鈴ちゃん、よくぞ素直な良いこに育ってくれた!
    改が良いところを育てたんですよね。
    その耳の良さでイカルガフーズの海外進出も鈴ちゃんならお手伝いできるはず!

    どっかに行ってしまった両親はどうしてるのかとか、鈴ちゃんに兄弟はいなかったのかとか、ワンダマンのモデルとなった人物はいるのかとか、妄想が拡がる☆

    無垢な鈴ちゃんに己を律する改目線のお話も読んでみたいな。

    全体的には優しくほっこりしたお話ですが、辛いエピソードもあって、それでも挫けず頑張る鈴ちゃんを応援したくなります。

  • ★3.5

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