裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980303

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズの第2弾も読んで欲しい。

  • 「爆笑」というよりも、「裁判官の人間味溢れるお言葉集」といったところでしょうか、、、。

    裁判官というと、感情を介入させずにただ淡々と判決を下すイメージがあったので、このように被告人の心に訴えかけるような発言をすることが意外でした。

    実際に裁判を傍聴してみたくなります。

  • 内容は「爆笑」とは言えない。
    ひとつひとつの言葉とその言葉を発する裁判官の心情を思うといろいろ考えさせられる本だった。
    内容は読みやすくてよかった。
    タイトル詐欺では?

  • とても興味深く読んだ。裁判にも、ましてや裁判官にも縁のない生活だが、この本を読んで、「裁判官も人間であり、犯罪の重さや被害者、加害者に心を痛め、加害者には更正を願い、被害者の無念に思いを馳せる」ということを感じた。

    紹介されている裁判官の言葉は、いずれも胸に響くものばかり(「爆笑」というタイトルがついているが、決して笑えるようなものではない) 。膨大な資料を読み込んだうえでこれらの言葉を紡ぎ出すまでに、どれほど悩み、心を痛めるのかと思うと、裁判官の仕事の過酷さを思わずにはいられない。

    それでも、このような人間的な裁判官が日本の司法を支えているかと思うと心強い限りだ。日本の三権分立がきちんと機能するために裁判所の役割は大きく、それを背負う裁判官は、これからも国民の信頼を得たる方々であってほしいと切に思った。

  • 裁判の傍聴に行きたくなる

  • 爆笑ではないな。
    先日9割以上の抽選で見事落ちたからこれを読んで救われ…てないけど、こういう人間ドラマを間近で感じたかった。
    文章にすると別世界の事に思えるから書いてある事も実感無かったけど。

  • 「犯人が人を殺すのは簡単だが、国家が死刑という判決を出すのは大変だとういことです」
    「求刑も判決も、決して重い刑とはいえません」
    上の言葉だけで、裁判官が本当はもっと重い刑に処したかったという本心が伺える。
    裁判官の裁きたい気持ち、救いたい気持ちが言葉の端々に見られました。

    「無期懲役でも仕方が無いよね」
    一瞬笑いました。ライトノベルかなと思いました。

  • 法学部生が学習に使う、判例の資料集のようなものとして「判例百選」というものがありますが、これはさしずめ「判事発言百選」とも言うべきでしょうか。
    法の知識がある人もない人も、読み物として一読してみることを勧めます。

  • 裁判官の言葉というと、判決に添えられた意見の非常に難解かつ無味乾燥な文章をイメージするが、本書に集められた文章はなかなか味のある「お言葉」が揃っていて面白い。
    表題には「爆笑」とあるが、笑えるものばかりではなく、しみじみと涙を誘うものも紹介されている。
    裁判に興味があるわけではないが、一度くらい傍聴に行ってもいいかなと思った。

  • タイトルに爆笑とあるけれど 、何度も胸が詰まり涙がこぼれそうになるページがあった。重版出来を32回も重ねている理由がわかる。人を裁くことの重責を担う裁判官。どんなに誠実に仕事をしても人から恨まれることがある。

    その重責ゆえに命を断つ裁判官がいらっしゃったり、犯罪に手を染める裁判官もいる。犯罪が多すぎるのだ。殺人、虐待、強姦、放火、酒気帯び運転致死‥毎日毎日裁判官は私達が目を背けたくなるような犯罪と向き合う。

    都市部の裁判官は常に300件以上の事件を抱えた状態だといい、最高裁の判事になると 数千件も抱えているという。膨大な仕事量を抱えた裁判官に、心から「お疲れさまです」と感謝したい気持ちでいっぱいになる。

    1ページにひとつ裁判官の語録が載っている。100に及ぶ裁判例が簡潔にコンパクトに記され、裁判官と裁判所の名前と日にちも記されている。そしてそれについての著者のコメントがとてもいい。わかりやすく簡潔なのにスッと心に響く。

    ひどい犯罪はこれからも続く。裁判官さん、どうぞ負けないで。お身体をご自愛ください、と応援したくなる一冊です。

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著者プロフィール

1975年、長崎県生まれ。九州大学法学部卒。フリーの著述家。デビュー著書『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)がベストセラーに。雑誌連載、メディア出演、講演活動のほか、小説の法律監修にも携わる。

「2020年 『裁判長の沁みる説諭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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