防衛省と外務省 歪んだ二つのインテリジェンス組織 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983083

感想・レビュー・書評

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  • 【日本の国益という観点から、防衛と外交の「両輪」をバランスよく統括するシステムを築かなければ、日本という国そのものがまっすぐに進むことができなくなってしまうのです】(文中より引用)

    外交・安全保障に関するインテリジェンスを大きく握る防衛省と外務省。両組織の扱うインテリジェンスの違いに考察するとともに、あるべき協力・棲み分けの姿について詳述した作品です。著者は、『防衛駐在官という任務』などの著作でも知られる福山隆。

    著者の実体験を基に考えが記されているため、説明が具体的で読ませるところがありました。現在では執筆時から少し状況も変わってきているのかもしれませんが、日本の安全保障の実態を学ぶ上で参考になるかと。

    あっという間に読み切れる分量でした☆5つ

  • この本が一大ブームにならなかったこと自体がアメリカのインテリジェンスの成果なのかもしれないと、余計なことを考えるほど、読んでよかったと思える新書。防衛省・外務省での経験に裏打ちされた防衛の世界を、わかりやすくまとめていて、読後感が非常に良い。

    菅首相を例に、リーダーの資質を述べた部分も白眉である。ハードカバーぐらいの厚さでも必ず読むべき本だと思う。

著者プロフィール

福山隆 ふくやまたかし
一九四七年長崎県生まれ。防衛大学卒業後、陸上自衛隊幹部候補生として入隊。九〇年外務省に出向、大韓民国駐在武官として朝鮮半島情勢のインテリジェンスに関わる。九三年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。陸将補、西部方面総監部幕僚長、陸将を歴任し、二〇〇五年退官。ハーバード大学アジア上級客員研究員を経て、現在、広洋産業株式会社顧問。

「2022年 『ロシア・中国・北朝鮮が攻めてくる日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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