- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344983441
作品紹介・あらすじ
一度目の大腸ガンは早期発見し手術もうまくいったのだが、四年後に膵臓ガンを発症。現在抗ガン剤治療中の大学教授が、この二度のガン患者経験を踏まえて、病院を選ぶ時、ベッドが空かなくて入院できない時、セカンドオピニオンがほしい時、執刀医の実力を知りたい時、主治医と合わない時、抗ガン剤をやめたくなった時、いじわるな看護師に当たった時、どう考えどう振る舞うべきかをレクチャー。「先生にお任せ」ではなく、自分で決断する「賢いガン患者」になるための手引き書。
感想・レビュー・書評
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癌サバイバーである日本語学者が、ご自身の2度の癌手術の体験を通し、
病院選びを迷った時、主治医と合わない場合はどうするか、
はたまた、いじわる看護師対処法などなど、
患者の立場から詳しく書かれているので、
これから手術を受ける方に役立つ情報がいっぱいです。
NHKの古典の番組で著者を知り、その天真爛漫なお人柄と解説に惹かれ、
古典も読んでみようかなぁと思っていたところ、
この本でサバイバーであることを知り、びっくり。
「賢いガン患者」のレクチャー、とても参考になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大腸ガンの手術の4年後、膵臓ガンを発症した著者の体験記ですが、とても明るい調子でガン治療にどう向き合うか、病院選び、手術をするか否か、信頼関係が大切、など誰もがとおる道を患者の視点でとてもわかりやすく書いています。
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2人に1人はガン患者の時代、お任せではなく患者が病院や治療法などを選択しなければならない時代に、反面教師として、自分の患者体験・決断の理由と経緯を書き記す。
先生たちのあだ名とか、心の中で思ったこととか、語り口がとても上手なので、なるほど、と共感しながら読むことができました。 -
当たり前に来るはずだった明日がもう来ないかもしれない。私たちに「ガン」が突きつける残酷な現実。しかし,どんなに辛く苦しくとも,自分が置かれた状況を客観視し,時には冗談を交えながら困難に立ち向かう様子からは,不思議と元気がもらえる。ガンに限らず,種々の窮状に喘ぎ,選択に迷う人にも読んでもらいたい一冊。
*推薦者(教)M.S
*所蔵情報
http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB15272504?caller=xc-search -
配架場所は、闘病記文庫 請求記号 493.465//がん//60
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日本語研究者は文章がド下手、であるのがほとんどなのだけど、山口先生は、奇跡的な例外だ。しかし、これだけ情報を小出しにされると、コウベエ先生も特定されるだろうな。そういう点では、ちょっと意地悪だけど、因果応報でやむを得ないと思う。
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『古典不要論への反撃!?書評劇場』から。
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大学教授の山口氏が、大腸ガンと膵臓ガンになってわかったことを詳しく、そして比較して書いている。
特に病院や担当医を自分で調べて決めることが詳しく書いてある。ガン治療には病院選び、名医選びが大切だと感じた。