子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2015年7月29日発売)
本棚登録 : 302人
感想 : 31件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344983878
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
最近の若者は、、、いったいどうなっているんだ、、、論は、
遥か昔から繰り返されてきたものですが、その結論は、だいたい「けしからん」です。
あまり建設的なやり取りとは、言えません。
人間の社会は万事、変化があって、その変化のど真ん中にいる若者と、
もう変化できない人達の差異と違和感が、若者論を作り上げる一つの要因だと思います。
この本の著者は臨床医の経験が豊富だけに、若者の心理的観察は、かなり上手です。
もちろん批判をしていますが肯定もしています。
温かいまなざしを向けているという表現が適切かもしれません。
珍しい建設的な若者論になっていると、個人的に思いました。 -
真摯に自分の道を模索する若者がいる一方で、著者の指摘するような若者は確かにいる。大人の側から見てとらえどころがないのである。反射的反応、エネルギーの低下と著者はとらえているが、何が若者をそうさせるのか。若者の「若さ」はどこに行ったのか。
-
60年代と違い欲しいものは簡単に手に入るようになり飢餓欲がなくなった現代の若者について記載。
良くも悪くも、今をこの日本で生きるという現実主義になったということらしい。