東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984714

感想・レビュー・書評

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  • 著者、堀江貴文さん(1972~)の著作は、ブクログ登録4冊目になります。

    そして、もう一人の著者、井川意高さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    ---引用開始

    井川 意高(いかわ もとたか、1964年〈昭和39年〉7月28日 - )は、日本の実業家。大王製紙前会長。大王製紙創業家3代目(同社創業者・井川伊勢吉の孫)で「ティッシュ御曹司」と称される。カジノで106億8000万円をつぎ込んだ背任事件(大王製紙事件)で有罪判決を受けた後収監された。

    筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て、東京大学法学部を卒業する。

    ---引用終了


    井川意高さんは、メジャーリーガー・大谷選手の元通訳の賭博借金返済のための不正送金問題により、再び注目度が上がってきた方です。


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    【ホリエモン×カジノで106億円熔かした井川意高の壮絶な人生哲学のぶつかり合い】

    すべてを失わなければ、辿り着けない強さがある!

    大学在学中に起業したライブドアを時価総額8000億円企業にまで成長させながらも、世間から「拝金主義者」のレッテルを貼られ逮捕された堀江貴文。

    大王製紙創業家の長男として生まれ、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、42歳で3代目社長に就任しながらも、カジノで106億8000万円を使い込み逮捕された井川意高。

    二人の元東大生が刑務所に入って初めて学んだ〝人生の表と裏〟〝世の中の清と濁〟。
    東大では教えてくれない「人生を強く自由に生きる極意」を縦横無尽に語り尽くす。

    ---引用終了

  •  人間万事塞翁が馬。成功するまで走り続ける。後書きに残された言葉がこの本を集約している。
     アップダウンの激しい人生に打ちのめされる事なく、挑戦を続ける2人の奇才に天晴れと言いたい。

  • 東大出身で刑務所に入った2人の対談集

    特捜から調べを受けるあたりのくだりが面白い。

    刑務所によっても食事がおいしかったりおいしくなかったり、刑務官の当たり外れなど、いろいろあるだなと。

    ムキムキというのが、無期懲役→仮釈放→無期懲役の略だというのは面白かった。

  • タイトル通り東大を出て(堀江貴文は中退)、その後刑務所へ服役した二人の対談。
    刑務所前、中、後についてそれぞれの体験を語りつくしている。
    長野刑務所の飯はうまかったとか、服役中は甘いものに飢えるとか、運動後の麦茶はドンペリよりうまかった等々、経験者だから語れる内容が多く、大変面白かった。
    いままで堀江貴文の本は読んだことがなかったが、これを機会に彼の他の著作も読んでみたいと思った、
    一方、井川意高の「熔ける」は既読であったが、こちらは刑務所へ入るまでの事情が本人の口から詳細に語られていて、この本とセットで読むと面白さ倍増。

  • 不自由を強いられて、欲望を麻痺させながら、渇いた状態が続くと、自我をコントロール術を会得する。シャバに出ればまたその禁欲状態は水分を取り戻し、満足度の閾値は直ぐに上がっていく。その閾値が上下する事を体感する事で、不自由と自由を行き来する感覚を掴み、周囲や外乱に左右されぬ心根を強化できるのではないか。二人は達観しているように見える。

    麦茶の話が印象的。務所内では、こんな至上の飲み物はないと思っていたが、シャバに出れば一瞬で気持ちが冷める。渇望したスニッカーズも要らなくなる。読書やダイエット、経験値と思いながら前向きに捉えてはいるが、二度と刑務所には入りたくないというのも当然の事。欲望の閾値は直ぐに上がり、上等な飯が当たり前になる。それぞれに順応した生活レベルがあって、そこそこに満足しているのが平和なのだろう。

    中々聞けない刑務所内の楽しい、貴重な話だった。

  • んー、、、あくまで私の感想
    読後、得るものは特になかった。知らない刑務所や拘置所内の世界、またエグゼクティブな生活の話。こんな世界もあるんや、、という娯楽的な感じで何も考えず読めた。ホリエモンの考え方には刺激を受けるし、凄い人だと思う。井川さんは、、なんやろな。わたしにはあまり魅力がわからない。億の借り入れで実刑受けた事も武勇伝になってるのかな?感覚が違うので、あまり分かりませんでした。

  • 堀江貴文さんと井川意高さん、2人の元東大生かつ元受刑者が刑務所に収監される時期や刑務所で過ごした日々などをお互いに語った対談本。

    「ライブドア事件」で逮捕された堀江貴文さんと、カジノで106億8000万円を使い込みした「大王製紙事件」で逮捕された大王製紙前会長の井川意高さん。元東大生であり、元受刑者でもある2人が事件に関する話や刑務所でどう過ごしたかなどを対談した内容が書かれています。

    刑務所によって食事に当たり外れがあることや刑務所内の人間関係など、あまり知られていない刑務所に関する話は興味深いです。

  • 「何か、最近似たような本を読んだみたい?」
    思い出した。乃南アサさんの『いちばん長い夜に』。
    前科のある二人の主人公(ドラマでは上戸彩ちゃんと飯島直子さん)が、その過去を知られないようにひっそり暮らす小説でした。

    それにくらべて、井川意高氏とホリエモンの明るさったら、まるで武勇伝のよう。
    いえ、それなりに大変だったのは承知していますよ、もちろん。
    でも今はそれをネタにして楽しんでいるみたい。

    ホリエモン「井川さんの自叙伝『熔ける』は、累計10万部越えのベストセラーになりましたしね。ちなみに『熔ける』がバカ売れしていた当時、僕の自叙伝『ゼロ』も売り出し中だったんですよ。アマゾンで総合売上1位を取るのが目標だったのに、『熔ける』に1位を取られたせいで『ゼロ』が2位になっちゃった。あれは今でも悔しい。」
    井川「でも2人が歴史に名前を残したインパクトで言うと、たかぽん(堀江貴文)が100としたら、わたしが0.1くらいじゃないの。たかぽんは間違いなく現代史の1ページを飾ったよ。そのたかぽんと一緒にこうして対談本まで作れたのは、私が事件をやらかして逮捕されたおかげにほかならない。まさにケガの功名ですな。」

    また、私が愛読してる佐藤優さんのことを「われわれの“先輩”」とよび、いろいろアドバイス受けているところでも、笑ってしまいました。

    それで、「この二人はどうして刑務所に入れられたの?」と聞かれると、結局答えられない私。
    「それがわからないと、同じ罪を犯して捕まってしまうかもしれないんじゃない?」
    いいえ、そういう心配は絶対にありません。
    だって…

    ホリエモンの場合
    井川「昔から「出る杭は打たれる」というとおり、目立ちすぎるとろくなことがない。人間の嫉妬ほど怖いものはありませんな。」
    ホリエモン「本当ですよ。若いヤツが一代で成り上がってイノベーションを起こすのを、旧世代の連中はよしとしない。成り上がりを嫌い、成り上がりを寄ってたかってつぶす。こういう日本の風潮はつくづくくだらないと思う。」

    井川氏の場合
    ホリエモン「井川家を排除しようとするクーデターのようでもあるな」
    井川「そうだね。現社長の佐光正義が創業家を排除するために仕組んだんだと思ってるけどね」

  • お二人の共通点、東大、刑務所、そして親からの暴力、というところにどきっとしました。
    いろいろ考える部分のある対談でした。

  • エンターテイメントとして面白かった。

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著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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