京都インクライン物語: 京都百年の計 難工事琵琶湖疏水事業に挑んだ男たちの闘い

著者 :
  • 山海堂
4.00
  • (0)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784381014443

作品紹介・あらすじ

琵琶湖の水を京都に導く。京都再生を目指して計画された明治期の一大プロジェクト琵琶湖疏水事業。その難工事に情熱を賭けさせたものは何だったのか。田辺朔郎ら、男たちの熱き情熱を語る長篇小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 疏水沿いを歩くたびに、これを作った人たちのことに思いを馳せます。

  • 琵琶湖疏水事業に挑んだ男たちの闘い。
    と副題にある通り、疏水事業に取り組んだ男たち、中でも田辺朔郎を中心に描いた物語。
    史実を基にした小説、でしょうか。
    かなり読み応えがあり、読んでいて久しぶりに熱くなりました。
    明治の世になり、江戸から東京へと名を改め、遷都が行われて天皇不在となった京都の様子。
    土木技術がまだ未熟で、外国から学びながら、しかし自力の発展を望む日本人の姿。
    当時はセメントが高価で、薬のように扱われていたという逸話なども面白かったです。

  • トンネルに入った時に感じたという、土木技術者としてこそ抱きうる「ロマン」や、それに「社会性」も十分に意識して米国視察からの「電力」化にいたる流れなど、大いなる臨場感をもってこちらに伝わってくる。
    「土木」の魅力に満ちた一冊。

    本題からそれるが、田辺の義兄が片山東熊だということに驚いた。

  • 外国人技術者に頼らなかければならないこの時代に、田辺朔郎を中心に日本人が取り組んだ、琵琶湖から京都へ水を引く疏水に、先人の功績を感じた。。

  • 南禅寺裏のインクラインに行くたびに、田辺さんのことを思い出します。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

京都市生まれ。都新聞記者を経て捜索活動に入る。『むろまち』でデビュー、『全国みちの駅』など、代表作『インクライン物語』は第1回土木学会文学賞を受賞。風土工学デザイン研究所理事長、国土交通省審議会員などを歴任。

「2004年 『野洲川物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田村喜子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×