小説ブッダ: いにしえの道、白い雲

  • 春秋社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393332795

感想・レビュー・書評

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  • ティク・ナット・ハンの本を読みたくて借りた。ブッダの教えを自然に身につけられる小説。
    自分の息を観察する。
    56章の息の完全な〈気づき〉をまた読みたい。

    知性こそが美だ。

  • 生きたブッダと教えに触れ合っているような臨場感があり、最も好きな小説です。

  • 興味深く読みました。どんなところにもやはり嫉妬からくる争いごとはおきてしまうものなのだなぁと。。
    前半の方がぐいぐい物語に引き込まれる感じがして、後半はちょっと、ぐいぐい読める感じでは無かった。でもとても良かった、読んで。

  • よい本でした。
    図書館で借りましたが、購入しました。
    ブッダの言葉が書かれている所にアンダーライン引いて、寝る前にちょっとずつ読んでいこうかなと思います。

  • 全体を通して読むとブッダという人物と仏法がかなりわかる本だと思います。
    ブッダは悟りを開いた後、どのように比丘や庶民への説法は非常に巧みな会話で説いていきます。十二縁起、八正道、四念処、戒律、三宝、瞑想、慈悲、中道、不生不滅、空、無相、無願、サティ(気付き)など、苦や迷いから脱することができるのか、正しい道とはなにか、幸福とはなにか、すべて論理的に説明していきます。

    後半、ブッダの弟子たちでも理解ができずブッダに詳しく問いただす場面もいくつか出てきます。そのような場面は読んでいる身からしてもリアリティがあり面白かったです。

    個人的には〈空〉〈不生不滅〉の解説がかなり詳細に書かれていて良かったです。まだ完全に理解はできてませんが・・・とはいえ、最終的には頭で理解しても悟れないんですけどね。  

    疑問がつきまとっていたのはあくまでこの本が〈小説〉だということです。経典がベースとはいえ、どこまで真実か、どこまでフィクションかはわかりかね、これは脚色してるんじゃないか?という場面もあります。

    しかし、小説仕立てならではで、その時その時の環境でどのように話されたのかがわかったり、時にはブッダが語りかけているように思えたり感じたりすることができます。

    ブッダの涅槃のシーンは詳細に描かれていて、弟子たちが別れを惜しむ心やブッダの残される弟子たちへの思いが強く伝わり、長い旅が終わる感覚がありました。

    一方でこの時代の民族問題や戦争、階級社会については少ないのと(このあたりは手塚治虫のブッダのほうが多く描かれている)、長編なのは良いとして、次から次から出てくるエピソードは同じような流れが続き、単調な感じがして一冊の本としては途中間延びしている気もします。

    長編なので一気に読むのは大変かもしれませんが、章が細かく分かれているので毎日少しずつ気長に読んでいくのも良いのではないでしょうか。

    この本は評価が難しく評価無しとしました。

  • ブッダの生涯を教えを小説という形で伝えてくれている。ブッダは人間であると強く感じた。気づけば深い呼吸をしながら読んでいた。再読したい。

  • 素晴らしい本です。ずっと手もとに置いておくもの。一つ一つは短いので毎日一つ読むのが良いです。

  • ふとしたことから、ティク・ナット・ハンの本を読み始めたのだが、どうもこれが「主著」(?)らしい。

    というわけで、ちょっと分厚いけど、読んでみた。

    これは、本当に素晴らしい本ですよ。
    仏教に興味のある人は、まずこれを読めばいいんじゃないか、と思う。

    素晴らしいとしか、いいようがない。

  • これまでの仏伝とは異なり
    体温を感じるような人間ブッダの姿と、
    仏教本来の教えがちりばめられた稀有な一冊。
    著者が仏道を極めたティクナットハンだからこそ。

  • そんな私が本書を読んで驚嘆した。人の形をもった等身大のブッダと遭遇したからだ。「ああ世尊よ……」と思わず口にしそうになったほどだ。「小説」とは冠しているが、記述は正確で出典も網羅している。あの中村元訳のブッダが「ドラマ化された」と考えてもらってよい。

    http://sessendo.blogspot.jp/2012/10/blog-post_6903.html

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著者プロフィール

釈一行。1926年ベトナムに生まれる。禅僧、詩人、学者、人権活動家。「行動する仏教(エンゲージド・ブッディズム)」を提唱し、ベトナム戦争中の南北ベトナムの和解に尽力、1967年にM.L. キング牧師によりノーベル平和賞候補に推挙された。100冊以上の著書を世に問い、仏教の教えとその実践をわかりやすく説くことで広く知られている。
現在は南フランスのプラム・ビレッジを本拠地として、アメリカ、ドイツなど各地にリトリートセンターを設け、仏教の教えに基づいた学びと実践の指導を続けている。

「2011年 『味わう生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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