老後に本当はいくら必要か (祥伝社新書192) (祥伝社新書 192)
- 祥伝社 (2010年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396111922
感想・レビュー・書評
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実際このタイトルに何を期待したのかというとよくわからないんだけど、「これとこれとこれが必要になるので考えておいた方がいい」というリストを作る助けになると思ったのかも知れない。
開いてみるとこれは主に投資のススメで、そのオソロシサとともに三分法・四分法といったまァ、無難なやり方がいいヨ、と説く本なのである。著者の持論らしき熟年起業のススメや人生綴り方読本的なけっこう鼻白む部分もある。人生中庸よ、という仏教的なお説教もある。
知りたいようなことは199ページからの数ページに書いてあった。ゼロか。2億円か。800万円か…。
結局社会の状況(政権とか年金とかね)も、少子高齢化の影響も、国際情勢もこの先どこへ転ぶかわからない。先のことをちまちま心配していてもしょうがない、というあたりが結論のようである。 -
著者の学歴、職歴からそれなりの内容を期待していたのですが、期待は大はずれで、まず本のタイトルと中身があっていない、内容も雑学や酒を飲むときの話題という程度のものです。途中で読むのをやめました。
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万人向けではない。
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金はないので知恵と経験を「高利」で運用します・・・なんて言えたらカッコいいのだが、金もなければ知恵もなく、おまけに背は低い。・・・さみしいな~
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タイトルに釣られて購入したんだが、ほとんど騙されたの感。
まぁ、お金よりも大事な一般的な定年後の心構えを書いてくれてるだけで、特に目新しさや、インパクトはなし。
それよりもこれが2010年に刊行された書で、執筆当時は多分、民主党による政権交代が成ったばかり。当時の世相(期待感)をそのまま反映した部分が多くあって、今になって読むと、何とも虚しい・・・というくだりがたくさんあった。
この種の教養書は、こうして数年おいてから読んで、それでも通用する本であって欲しいんだが、そういうのが良書ってことになるのかな。
ちなみに本書はブックオフの100円コーナー本。そういうことだったんですな。
(2014/12/21) -
投資そのものの話よりは、精神を安定させるとか、趣味をきちんと持ったほうが良いとか、そのような話のほうが興味を持って読めた。
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「老後に本当はいくら必要か」そもそもその問いが不健全な思考だ、と本書は考えている。
なので、結論だけ言うと、
1)0円=窮乏しても親族か社会が助けてくれるだろう。
2)2億円=金利で食っていく場合
3)800万円=これは0円と同じで、定年から年金支給までの間を食いつなぐ、と言う意味。
本書では、もうちょっと話を広げて、「金持ち」ってのはどういう人達を言うのか、に章を割いていた。
なぜなら、「金持ちのための儲かる商品」が存在し、けれど庶民はその存在を知らされることもないし、買うことも出来ないからだ。
金持ちは、
1)成金
2)新興財閥
3)支配層(旧財閥を含む)
に分かれるそうだ。
で、支配層、オールドマネーやエスタブリッシュメントは、たとえば麻生家や鳩山家、三井三菱住友安田、という、明治初期くらいにはさかのぼれる家計で、過去の富の運用で十分に生きていける一族の人たちだそうだ。
このオールドマネーの実態は把握することが難しいそうだ。
病気になったときのことをもう少し書かないと読者の不安は収まらないだろう。
具体的には、健康保険や高齢者医療制度などの「高額医療費制度」など。
僕は、借金さえなければ0円でもいけるんじゃないか、と思う。
それよりも、コネクションとかを見なおしたほうがいいんじゃないかな。 -
いくら必要か?○○百万円である、という答えが述べられているわけではない。人生には、おカネよりも大切なものがあるよ、とごく当たり前のことが書かれている。