渡来氏族の謎(祥伝社新書) (祥伝社新書 510)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396115104

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  • 東漢氏、西漢氏、秦氏、西文氏とフミヒト系氏族といった渡来人の話。
    坂上田村麻呂も東漢氏であつたと初めて知った。
    さいたま市にも岸町という地区があるが、これは新羅・百済等からきた渡来人の官位を示す「吉士」から来たらしい。

  • 東漢氏、西漢氏、秦氏、西文氏とフミヒト系氏族、難波吉士を章別に取り上げ、各氏族の要点を簡潔に、ポイント押さえてまとめてくれている、渡来氏族の概要。ガイダンス本とでもいうべきか。手に取りやすい新書。

  • 鉄器生産と軍事力を担った東漢氏、同様の技術を担ったと推察されるが東(やまと)側に押されて衰退した西漢氏、絹織物から始まり天皇政府のクラの管理を担った秦氏、文字と文筆記録で貢献したフミヒト系など、大和朝廷の権力の確立には、軍事・行政の実務を担った渡来氏族たちの貢献が見逃せない。筆者は記紀史観に沿って、土着の大和朝廷が渡来人たちを有力豪族に配分したのだとするが、天皇家も天孫族も渡来氏族も、歴史の流れで中で列島に渡来し、土着勢力を駆逐して高度な支配体制を確立した、と見る方が無難だろう。

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