日本人に一番合った英語学習法―明治の人は、なぜあれほどできたのか (祥伝社黄金文庫 さ 12-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396314019

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  • 最近の実践的コミュニケーション重視の学習指導要領や小学校英語教育導入を徹底的に批判し、明治時代を生きた英語の達人の英語との接し方を観察しながら、日本人として英語とどう付き合うべきか、英語が上達するためには何をすれば良いのかということが分かりやすく書いてあり、コンパクトにまとまった文庫本。
     今よりも英語を学ぶツールの少ない明治時代で(逆に現代はそのツールが溢れすぎていることが弊害となっているのかもしれないが)いかに本物の英語を身につけたかという先人たちの地道な努力や苦労には脱帽。正統派の英語学習、つまり「素読・暗唱・文法・多読」がいかに本物の英語を身に付けるために重要であるかということを再確認した。特におれの指導教官の話では、大学生の時、その先生は授業が終わって家に帰ると晩飯も食わずにずっと1日1冊の洋書を読んで明け方に読み終わり、午前中寝る、という生活を続けて英語が読めるようになったと言ってるし、別の先生も、とにかく英語をたくさん読んでいればいつかスッと英文が頭に入る時が来る、と言っているので、明治時代の先人を見るまでもなく、英語の上達には英語を読むことであるということは間違いのないことだと思う。
     特に英語教育に関心のある人は、安い本だしすぐ読めるので、ぜひ買って読むべき。

著者プロフィール

東京大学大学院教育学研究科教授

「2019年 『言語接触 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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