逃亡医 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396340629

作品紹介・あらすじ

心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。自らがドナーになると約束した、肝臓移植手術を控える息子を残して。元刑事の鹿川奈月は佐藤の元恋人から捜索を頼まれる。徐々に明らかになる医師の孤独な私生活。さらに彼の故郷を訪ねると、かつてそこに暮らした「佐藤」はまったくの別人だった。“佐藤”とはいったい何者か?なぜ逃げるのか?やがて奈月が突きとめた驚愕の真実とは。医療ミステリー界の名手が描くノンストップ・サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • ドナーになる約束を放り出し、行方をくらました男を追っていく。
    心臓外科医として立派に仕事をしていながら、どこかつかみどころのない男。
    冒頭の謎めいた状況に引き込まれる。
    早い段階で謎は明らかになるが、男の人生を読ませる物語になっていた。
    展開のわりに、読後感もよい。

  • 医者の逃亡劇というと、かつてのテレビドラマあるいは映画の『逃亡者』を想起するが、こちらの逃亡理由はお粗末で、しかも本人は人倫にもとるともいうべき過去を持っている。あまり共感できない主人公。
    彼を含め、登場人物それぞれ時代の閉塞状況を身に纏っているところに、読み方の力点を置くべきか。
    彼を追う元刑事が、今後探偵業を開業し、シリーズものとなるかも。

  • 読みやすさ◎

  • 微妙だった。
    親子関係や女との確執というテーマが個々で沢山ある割に捌ききれていない感じがして尻すぼみしたなという印象。

    下山辺りの伏線もそこまで気持ち良く機能しなかったし主人公の心情描写も後半あっさりで好きでは無かった。

  • 戸籍購入!人生はやり直しがきく。

  • 読みやすくてサクサクとページが進むが、そこまで長編の物語ではないからか、全体的にあっさりした印象。途中どうなっていくのだろうと思いながら読み進めていたが、最後でなんだか拍子抜け。もうちょっと深く描かれていたら、もっとドキドキしてたと思う。

  • 心臓外科医の佐藤基樹が失踪した.自らがドナーとなると約束した肝臓移植手術を控える息子を残して.元刑事の鹿川奈月は佐藤の元恋人から依頼され調査することに.失踪に隠された驚愕の真実とは・・・.
    なんだろう,新鮮味がまったく感じられなかった.タイトルもストーリと合っていない感じ.

  • 医者が逃げる話。

    終わりよければというけれども
    結局は意味のない逃亡だっただな。

  • タイトルと帯の言葉に惹かれて読んでみたけども、あまり楽しめなかったかな。
    サスペンスなんだけども、都合良すぎる筋立てと、案外に単純な行動理由だったり、心理描写も深くなかったし。
    あと、医療系と見せかけて(というか、こっちが勘違いしただけだけど)、医療要素が乏しい点は残念かな。

    ミスディレクションや複雑な展開を期待している人には適さない話だと思う。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。自らがドナーになると約束した、肝臓移植手術を控える息子を残して。元刑事の鹿川奈月は佐藤の元恋人から捜索を頼まれる。徐々に明らかになる医師の孤独な私生活。さらに彼の故郷を訪ねると、かつてそこに暮らした「佐藤」はまったくの別人だった。“佐藤”とはいったい何者か?なぜ逃げるのか?やがて奈月が突きとめた驚愕の真実とは。医療ミステリー界の名手が描くノンストップ・サスペンス!
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    【著者略歴 (amazonより)】
    1968年、東京生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。新聞記者となり、医療技術、介護、科学技術の分野を担当しながら小説を執筆。2002年に『感染』で、第一回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。現在は執筆活動に専念
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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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