たとえば、君という裏切り (祥伝社文庫)

著者 :
制作 : 栗俣力也(原案) 
  • 祥伝社
3.63
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本棚登録 : 362
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396344788

感想・レビュー・書評

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  • 岡山への電車で読んだ。おまえのなりすましかー!って、最後びっくりした。話がつながっていないように見えて全部つながってる。好き。余命わずかの引退する鴨志田玲、編集者の下田涼花、ライター。

    「下手に趣味が合ったらそれはそれで細かい好みの違いとかが気になるのでは。ならいっそ全然異なる嗜好と価値観同士の方がお互いを素直に尊敬しあえるのではないか」ってせりふについてだけど、 いや、程度の問題では。

    少なくとも相手が何を話しているか大体わかってないと尊敬もできない。同じ日本語でも全く興味のない分野の固有名詞は外国語と同じ。外国語なら意味が分からない、文化の違い、で諦めもつくけど相手の内容がさっぱり理解できないっていうのは結構つらいものがある。

     

  • 3+1のお話がありました
    一つ目、二つ目を読んで三つ目を読んだら
    あっ!てなりました
    誰が誰で、誰が誰でっていうのが三つ目の話で徐々にわかるようになって・・・
    そして+1の短い話で・・・
    これはもう一回読んでおさらいしたほうがいいかなと思うくらいでした
    結末を見て、なるほどそういうことかと
    なかなか楽しめました

  • 3つの短編が最後に1つに繋がる。
    第3章で大まかなつながりは見えたものの最後にもうひと捻りあり、感心させられた。
    各短編の脇役と思っていた登場人物が後々伏線だったことが分かってくるのも面白かった。

  • 裏切られる話のようだけど、中途半端に終わる短編が続いて変な流れ…と思っていたら、最後に繋がった。後味悪い。ストーカー以上の気持ち悪さに加え、いい子がいい大人になるわけじゃなかったのががっかり。

  • 感想書きますよ、書きますけれど、これは何にも知らずに読むほうが絶対面白いですよね。作家買いをしたものだから、内容についてはちぃとも知らず、連作短編だと思い込んで読み始めました。

    第1章の語り手はフリーライター。売れっ子の覆面作家から突然コンタクトがあり、難病に侵されているその作家の独占取材をしてほしいと言われる。作家の死亡によってその章は完結。当然その裏の話がこれから紡がれるのだろうと思いながらの第2章。ところが、なんじゃこりゃ、別立ての話か、それにしてもしまらん、どうせぇっちゅうねんなどと悪態をつきかけ、第3章で「おみそれしました」。

    複数の人物の「それ」が変わっているのはちょっとずるいかなとも思うのですが、毎度のことながらこの作家には鮮やかに騙される。そしてとても嫌な話かつ面白い。性別が謎だと今日まで思っていましたが、猥談はいかにも男性。

  • 短編が並んでいて、違う話かと思ったら最後にそれが一体となってなるほど!

  • 先読みができるかどうかで評価が決まると思う。おもしろい。

  • 短編集で、特に相互に関連のない中編が三つ。
    読んでても、特にオチもどんでん返しも無く、
    なんだかなぁ...と思いながら読み進むと、
    三作目の最後で「え、ちょっと待って」が来る(^ ^;

    「え、何、まさかそうつながるの!?」と驚きつつ
    エピローグを読み始めると、もう「!×100」(^ ^;
    あのつまんねぇ(失礼!)話たちは、
    こういうことだったのか...となると、
    ドトーの様に前に戻ってあれこれ復習したくなる(^ ^;

    いやぁ、佐藤青南が、こんなどーでもいいような話で
    終わるはずがない、とは信じておりましたが(^ ^;
    私のチンケな想像のはるか上空を駆け抜けました(^ ^;

    これは、ぜひ読んだ方がイイ!!(^o^

  • 巧妙な。。。

  • 「最後のインタビュー」
    病におかされたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター
    「名前だけでも教えて」
    アルバイト先の常連の女子大生に恋をする大学生
    「公園のお姫様」
    公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女

    中編3編の最後に驚くような結末。
    すっかり騙された。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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