- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396344788
感想・レビュー・書評
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見事に騙された
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全ては、彼女が知っていた。
幼少期に過酷な時代を過ごした少女があることをきっかけに、新しい人生へ。物語に生きる少女が小説家となり、当時新しい人生を作るきっかけをくれた人に対してのラブレターとして、書き続けていた。
複雑な人間構成が終盤で明らかになる。
鴨志田玲の作る小説に対する熱量がすごく、終盤にして、この人が主人公だ。と良い意味で裏切られ、面白かった。 -
怖っ。
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3つのストーリーからなる作品。
どれもあまり気分の良い話ではなくて、重たい気持ちになるなぁという程度で読んでいたら、3つ目で、はっとしました。
ぞくっとしたと言った方が適切かもしれません。
思わず最初から読み返してしまい、さらにぞっとして。
ちょっと手が震えそうなくらいの衝撃で、動悸がしてきそうだと思っていたら、そこからさらにラストの衝撃。
なんという話を書くんだ。
人の愛は恐ろしい。 -
楽しかった。読み進めるうちに、たぶんこの人は…と思って読み進め、それが頭にあるうちにラストの手紙を読む。やっぱりなと思って、さらに「えっ?」と思う。そーゆーことかぁ。素晴らしい。
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ラストの手紙の、涼花さんの突き抜けた感じ、良いな……。
こういうフィクションならではの天晴な魅力、もう、すき。 -
とてもよくできた小説。
しかし帯に「三つの物語が結実した時の衝撃を味わってください」などと書くのはやめた方がよい。
この一文のせいで穿った読み方をしてしまい、25ページほど読む頃には仕掛けに気付いてしまい純粋に楽しめなかった。
内容、タイトル、表紙、いずれも素晴らしいのだから、煽り文句で読書体験を台無しにされてはたまらない。 -
病に冒されたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター。アルバイト先のファミレスで常連客の女子大生に恋をする大学生。そして…。伏線を含めしっかり計算されていて、ありがちで終わらずにラストに一山あり、読者が楽しめるように作られていると思います。でも、私としてはラストはこっちの方向にもってきてほしくなかったのと、前作を知っているため注意深く読んでいたのか、追記で驚くべきところもある程度見えてしまっていて、期待ほどではありませんでした。素直に考えずに読めば楽しめると思いますが、私は前作に軍配をあげます。