たとえば、君という裏切り (祥伝社文庫)

著者 : 佐藤青南

制作 : 栗俣力也(原案) 

• 祥伝社 (2018年12月12日発売)

感想・レビュー・書評

[れおさんの感想 · 2019年5月2日]

ﾌﾘｰﾗｲﾀｰの早田直彦にきた１本のﾒｰﾙ。作家の鴨志田玲が会いたいという。2日後迎えにきたﾊｲﾔｰで連れて行かれた高級住宅街のお屋敷にいた覆面作家は美しい女性だったー【最期のｲﾝﾀﾋﾞｭｰ】病気で筆を折る前のﾛﾝｸﾞｲﾝﾀﾋﾞｭｰにしちゃなんの面白みもない終わり…と思ったら！ﾌｧﾐﾚｽの常連客「眼鏡ちゃん」に想いを寄せるﾊﾞｲﾄの望月も、公園の隅のﾍﾞﾝﾁにいつも1人で座っていた知らないお姉ちゃんもみんな繋がってたなんて！好きな人いながらお試しで付き合うなんて、気持ち悪っ！と思ったら…

[kimmyjapanさんの感想 · 2019年4月26日]

読みやすかったし、面白かった。なるほどこのパターンかと思わせておきながら、最後にさらにひとひねり。読み終わってから表紙を見るとまったく別の印象に。

[あまぐもさんの感想 · 2019年4月14日]

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病に冒されたベストセラー作家に最期のインタビューをするライター、アルバイト先に現れる女子大生に恋をした大学生、公園で出会ったお姉さんから遠い国のお話を聞くのを楽しみにしている少女―彼らが好きになってしまった“あの人”はいつも自分ではない“誰か”を想っていた。三つの物語は時を越え、“ある人”の深い愛に結実する。あまりに切なく、震える純愛ミステリー!
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読み始めは、ごく普通の短編集の印象である。だが、いくつかの物語を読んでいくうちに、隠されたからくりに気づかされる。それからは、いま読んでいるのは「いつの」「だれの」物語で、「どこに」「だれに」つながるのだろうと考えながら読むことになる。そして、どれもが予想をはるかに超えた展開で、思いの深さに驚愕する。初めから時系列に並んでいれば、なんということもない流れなのかもしれないが、人間の思い込みというのは不思議なもので、真実を目の前にしても、なかなか脳内で切り替えがなかなかできずにうろたえる。それも含めて、いやそれだからこそ右往左往を愉しませてもらった一冊である。

[sachicoさんの感想 · 2019年3月22日]

最初は短編小説を読んでる感覚でした。
読み続けるうちに、「あれっ、この名前って」とページを何度か戻して読んでました。
今まで読んだ作品とは、明らかに違う種類でした。

別の作品も是非読んでみたい作家さんです。

[nobumtdさんの感想 · 2019年1月30日]

高名な覆面作家からインタビューの依頼をされた。自分をインタビューして欲しいという。果たして覆面作家の目的とは？

[yano0327さんの感想 · 2019年1月23日]

たぶん出会わなければよかった嘘つきな君にも読んでいたので話が繋がっているんだろうなと思って読んでしまった。
でも結末は驚きました

[けんしうさんの感想 · 2019年1月9日]

あー、全部繋がる話なのかなと想像していたら、その通りの短編集だった。
２つめの話は大した盛り上がりもないまま終わっていったが、つなぎとしての物語だけでなく、これ単体での面白さももう少し欲しいところ。ただ、名前や入れ替わりといった設定はこちらの想像のちょっと上を行っていた。
印象に残る短編集だ。

[cyakomariさんの感想 · 2019年1月2日]

途中までは物語の脈絡がつかめず、何を言いたいのだろう・・・私には読解力がないのかななんて思いながら読んでいました。
しかし、全て計算された最後にトリハダでした。
とにかく面白い。そういうことなのね。はぁ〜！！！ってなります。
最後の最後までお楽しみに！

[ぷにさんの感想 · 2024年3月1日]

やられたー！！そうきたか！読後感が良いbb

[ハルめめさんの感想 · 2023年12月13日]

騙された。普通の「苦い恋」の短編集なんだと思いながら読み進めたのですが、なんとそうでしたか。予想外の真実にびっくり。面白かった満足。

著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい！』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット　行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー　死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」