金四郎の妻ですが (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 158
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345501

感想・レビュー・書評

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  • 金四郎の妻ですがシリーズ、1作目。
    2019.08発行。字の大きさは…中。

    これも「うちの旦那が甘ちゃんで」と同様に、設定が面白い。
    遠山の金さんと言へば、江戸北町奉行の桜吹雪が定番ですが、今回は、金さんが遊び人の時の設定。
    そして、百人組組頭であった堀田一知の妹けいと結婚する前という設定。
    堀田けいは、父の求めに応じて金さんの所へ押しかけ女房に行く。
    けいは、美人で4000石の旗本の御姫様それが住まいの舟宿・舟八で看板娘、肩に入れ墨をして賭場の壺ふり、事件の探索と大変な設定。
    次作が楽しみである。

    • ロニコさん
      やまさん
      こんにちは。
      コメントをありがとうございます。
      本当に、いいお天気ですね。
      時代物小説を読むと、自分もあの時代の人に習って、こまめ...
      やまさん
      こんにちは。
      コメントをありがとうございます。
      本当に、いいお天気ですね。
      時代物小説を読むと、自分もあの時代の人に習って、こまめに体を動かし、働かなければ…と思います。
      2019/11/16
  • 若き遠山金四郎と、その妻になるべく押しかける大身旗本の娘けいの話。

    設定としてはまだ奉行になる前で、跡継ぎ争いに巻き込まれるのを嫌った金四郎が町人として過ごしつつ、よろず相談みたいなことをしている。
    賭場や岡場所に出入りする遊び人であるものの身を窶すことはなく、後の南町奉行となる礎も感じさせる。
    一方のけいは旗本のお姫様でありながら金四郎の妻になるべく町人として生きようとするのだが、浮世離れした物言いが面白い。

    賭場の胴元が殺される事件を扱うのだが、金四郎がけいをやたらと連れ回したり、けいのその身分から同心や火盗改にも一目置かれたり、単なる金四郎の妻(まだ見習い)ではなく、助手のような役目を与えられている。
    お姫様が船宿の看板娘として忙しく立ち働いたり、賭場の女壺振りに扮したりと大活躍。

    ミステリーとしては全く楽しめないが(すぐに犯人に見当がつく)、二時間ドラマみたいな分かりやすい筋で安心して読める。
    続編があるのなら、次はおけいがどんなコスプレを見せてくれるのか、その辺が見せ所になるのだろう。

    • やまさん
      fukuさん
      こんにちは。
      神楽坂淳さんの「金四郎の妻ですが2」 (祥伝社文庫) (日本語) 文庫は、2020/1/17に出版されて...
      fukuさん
      こんにちは。
      神楽坂淳さんの「金四郎の妻ですが2」 (祥伝社文庫) (日本語) 文庫は、2020/1/17に出版されています。
      私は、図書館に予約していますがまだ来ません。
      くるのが楽しみです。
      やま
      https://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E5%9B%9B%E9%83%8E%E3%81%AE%E5%A6%BB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C2-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%A5%9E%E6%A5%BD%E5%9D%82%E6%B7%B3/dp/4396345887/ref=sr_1_1?hvadid=386800668225&hvdev=c&jp-ad-ap=0&keywords=%E9%87%91%E5%9B%9B%E9%83%8E%E3%81%AE%E5%A6%BB%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C&qid=1581218636&sr=8-1
      2020/02/09
    • fuku ※たまにレビューします さん
      やまさん
      続編出たんですね。
      私もそのうちに読んでみたいと思います。
      やまさん
      続編出たんですね。
      私もそのうちに読んでみたいと思います。
      2020/02/09
  • 文字が大きくテンポが良いので読みやすく、突然の「遊び人だが嫁に行け」からのやり取りが『けい』の箱入り娘らしい天真爛漫さを発揮していて好ましく嫌味なく可愛らしい

    相変わらずこの作者さんは主人公達に謎解きをさせない(笑)
    いつの間にか事件に首を突っ込んで他の人が終わらせているのだが、読ませたいのはそこでは無いのでこれで良いし、キャラも魅力的で終わる
    またこのキャラクターたちに会いたい、と思わせられる不思議な作品

    それにしても金さんがどうしても松方弘樹に思えて笑ってしまう
    (杉良だと美形すぎて愛嬌が足りない気がする・笑)

  •  ヤマ場のダブル片肌脱ぎシーンを書きたいがためにこの作品を書いたとしか思えなかった……。主人公・けいの魅力が外見以外にほとんど描かれず、金四郎が何故そうも慕われるのかも作中の言動からは読み取れず、視点も展開も文章もとっ散らかっていて、ほのぼの夫婦ものにも捕物帳にもなりきれず……読むのがなかなかしんどかったです;
     作中の「たしかに、いきなり人が死んだり、同心が出てきたりと目まぐるしい」の一文。作者自ら認めてたら世話ないよ……(脱力)

  • 軽く読める時代小説。捕物ミステリーではなく、ラブコメを期待して読むと満足する一冊。金四郎の青年期のお話だが、妻けいが町人に扮して登場する設定が新鮮で面白い。
    金さんは旗本だと大胆に触れないがひた隠さず、お行儀の良い武士然としている。父・景晋を慕っているのもいい。こんなにお行儀が良くてなんで彫り物を入れたのか?これからのお話で出てくるかしら。この先どこまで語られるのか楽しみ。続刊も読みます!

  • 大身旗本の父に元は武士だが今は遊び人の遠山金四郎に嫁ぐよう命じられる娘けい。
    しかも金四郎は嫁ぐ事を了承しておらず押しかけ女房になって欲しいとも。
    とりあえず嫁ぐ決意をし箱入り娘のけいは一人金四郎を探しにいくのだが…


    こんな時代小説が今人気らしいとどこかで見たので文庫本で読んでみました。
    冒頭からライトな時代小説で読みやすくすぐに読み切れてしまいますし金四郎とけいのキャラクターが特に良い。
    けいを応援しつつ楽しめるんじゃないでしょうか。

    ですが全体的にライトな時代小説なので物足りないと感じる方もまぁまぁおられるかなと思いました。

    2021/10

  • 面白かった

  • 疲れた。
    時代検証しっかりしてるでしょ的な蘊蓄は疲れる。池波正太郎もどきのグルメネタもうんざり。材料並べただけでは池波正太郎にはなれぬ。
    謎解きも浅い。
    続編があるようだが読まないだろう。一作目で早く終わってくれと思いながらページをめくった。

  • 市井で遊び人を気取っていた頃の遠山の金さんとその妻のお話。
    この作者さんの書くものは江戸時代豆知識がやはりたのしいです。

  • 大身旗本の娘けいが、父親から遠山金四郎の嫁になれと、言われる。
    勝手に話を決められて少々不満なけい。
    見習いならば、、、と。

    軽いタッチの語り口、養子の立場で、後で生まれた遠山家の実子の弟に遠慮をして家を出た金四郎の市井でのくらしぶり。見習いのおけいのと仲は?

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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