未踏峰

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 192
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633264

感想・レビュー・書評

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  • 北八ヶ岳の山小屋でアルバイトとして知り合った裕也と慎二とサヤカ.それぞれに問題を抱える3人が、元は日本を代表するクライマーだった蒔本康平、通称パウロさんに刺激を受け共にヒマラヤの未踏峰を目指すことに.しかしパウロさんは山小屋の火事で死んでしまう.リーダーを失ってもその意志を継いで登山を決行.途中からヒマラヤの不法登山を繰り返している2人組も出現するが好意的に書かれている.前半はだらだらしてるが登山シーンになると面白くなってくる.天候が良くてよかったね.

  • 山に登ることで得るものを考えさせられる作品。還るべきーの方が好みだか、良作。

  • 笹本さんの本は殆ど読んでいます。この本も期待通り、非常に面白かったです(^-^)/ 山を通じて人生、生き方を考えさせられる本はいくつもありますが、やはり笹本さんは切り口が素敵です。

  • 氏の山岳系の本、一気読み。 発行順としては「還るべき場所」⇒本書⇒「春を背負って」のようだけど、「春を~」の次に、本書を読んで、最後に「還るべき~」と進むと、日本の山からヒマラヤへと世界が広がる?
    ”夢”について語るところなどは、「還るべき~」と似た記述があり、著者の山に対する揺るぎない気持ちがよく表れていると思う。「春を背負って」も、続編が読みたくなるが、こちらの登場人物たちの下山後の行く末にも、ついつい思いを馳せてしまう。

  • 笹本稜平のヒューマンドラマ長編。
    それぞれの事情を持って三人の若者が八ヶ岳の山小屋でであう。
    小屋のオヤジ、パウロさんに出合いヒマラヤの未踏峰を目指してゆく。
    彼らのその後の成長が読みたい。是非、続編を書いて欲しいです。

  • 面白かったです。

    笹本作品お得意の山岳物ですが、まるで小中学生向け?と思ってしまうくらいのサクセスものでした。
    もっといろんな困難とか大どんでん返しとか・・・
    いつ来るか?いつ来るか?と読んでいるうちに終わってしまいました(笑)
    ちょっと拍子抜けだったけど、まあ良しとしましょう^^

  • アスペルガーが主人公のうちの一人。ヒマラヤ山脈の未踏峰に登って大団円。

  • 主人公たちは登山初心者で、狙う山も比較的平易な未踏峰。
    登山シーンには読み応えがあるものの、山岳小説としてはやや物足りなさも。
    三人の成長が主眼。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-d073.html

  • 社会からドロップアウトした存在だった3人の若者。北八ヶ岳の山小屋でパウロさんと出会い、ヒマラヤの未踏峰をめざす。ひとに必要とされ、「どんな人間だって、ただ生きているだけで意味がある」と感じること。

  • 素人の3人が引退した著名な登山家の指導の元にヒマラヤの無名峰を目指す。
    各人の特性を生かして相補完的に役割を果たす。
    現実的にはあり得ない程順調で、最後に天候の崩れとの競争が・・
    標高6720メートルって、もう少し息苦しさがあるんじゃないのかな?

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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