未踏峰

著者 :
  • 祥伝社
3.53
  • (9)
  • (40)
  • (35)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 195
感想 : 46
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633264

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 笹本稜平さんの小説久しぶりに読みました。本格的な山岳小説というよりは、人間ドラマが主な感じでした。今の自分の胸に響く言葉が多くあって生きる力もらいました。
    私は登山をする訳ではないですが、こう山に関する小説に魅かれるのはなんででしょうかねえ?

  • ここで逃げたら、
    死ぬまで人生から逃げ続けることになる――

    ハンデを背負った三人の若者と、未来を手放した伝説の登山家。
    運命の出会いが、「祈りの峰」への扉を開く。
    ヒマラヤを舞台に、人間の希望を描く感動長編!

    「幸福は他人から与えられるものじゃない。
    誰かから盗みとれるものでもない。
    自分の心の中にもともと火種があるんだよ。
    幸福になれるかなれないかは、それを自分で燃え立たせられるかどうかで決まるんだ。」

    この本を読んでいて、この文章が一番心に残りました。
    自分の心の中にある幸福の火種を自分で消してしまっているのではないかと、
    消してはいなくても見えていないのがたくさんあるんだろうなと思いました。

  • 笹本稜平の久々の山岳小説。名もない未踏峰へ向かう者達が見る夢と希望!!ベタだけどグッと来てしまう!    はやく雪が溶けないかしら!!

  • 2010-1-14

  • 仕事が原因で心の調子を崩し、会社をクビになった奴。
    アスペルガー症候群のため、他人とうまくコミュニケーションがとれない奴。知的障害を抱える奴。
    ハンデを背負う3人が北八ヶ岳の山小屋で出会い、やがて6000メートルを超える未踏峰に挑むのは、自分がこの世界で生きた証をつかむため。
    人生から逃げないという3人の決意が深々と響いてきます。

  • チョットご都合主義過ぎる。

  • 2009/11/29

  • 障害や失業などのハンデを負った若者3人が
    働いた山小屋の主人は伝説のクライマーだった。
    彼と出会ったことから
    3人は未踏峰の山に挑む。

    ただただ山を登る、それだけの話とも言える。
    それだけの中に、これだけの物語を盛り込めるのはさすが。

    【図書館・初読・11/27読了】

  • 確かにいい話ではあるんですけど、全ての登場人物が聖人君子的で作り物めいているところや、ヒマラヤ6,000m級登攀描写があまりにも甘くてリアリティに欠ける(あんな簡単なもんじゃないでしょ)ところとかが気になって最後まで物語に入り込めませんでした。加えて、プロの物書きが「汚名挽回」はあかんでしょう。その言葉、まだまだ市民権を得ているとは言えませんよ。

  • 大好物の山岳小説!!! 全くの山経験のなかった3人の
    若者の登頂への熱い想いと、人生の再生をかけたストーリー。
    その3人が師と仰ぐパウロさんと共に、ヒマラヤに立ち向かって
    いく姿は感動的...であるはずなのですが、あまりにも言葉にして
    そのパウロさんへの思いを語ってしまうと、やや興ざめしてしまう。

    折角グッとくるストーリーだし、状況なんだからここは彼等が
    口を揃えて師への想いを台詞にするよりも、もっとグググッと
    迫ってくるような表現があったんじゃないかなーと...個人的には
    少しだけ勿体なく思ってしまいます。

    でもこういったいい山岳小説を読むたびに、山への想いが
    驚くほどに自分の中で首をもたげてくるのが分かる。
    どうしたらいいんだろう...。

全46件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本稜平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×