娘の結婚

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634100

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な父娘のお話しでした。

    娘が結婚する時はどんな気持ちになるのかな。
    読んでみるとわかるかな、と思いましたが、お父さん、肝がすわっててかっこよすぎ。

    肩の荷が下りた、といった言葉があるが、子供を、娘を、実希を荷などと思ったことは一度もない。
    娘は、私の生きる支えだった。

    なんか、家族に「いつもありがとう」と言ってしまいました。。。

  • 父親と、腐れ縁の大親友柴山との関係性はとても良かった。

    ただねぇ、古市さん(相手方のお父さん)、結局何十年も妻(景子さん)のまずい部分を全くケアしてこなかったのは、夫としてどうなの?と思う。

    「息子がいい子過ぎて大丈夫なんでしょうか?って、大学のゼミの先生にまで連絡取った」なんて普通じゃないし、そのことや「エロ本も無かった」とか「子供の頃もうちの息子はあなたの娘さんの尻にしかれてましたね」とかって、(16年ぶりくらいに会うから初対面ではないが)息子の結婚相手の父親に話す人って…

  • 早くに母親を亡くし、そこから時間を掛けて築き上げてきた父と娘の関係性が羨ましい。お互いを思いやる気持ちが、よく表現されていた。

  • 娘の結婚を取り巻く話。誰の身にも起きうるような設定で、読みながら自分ならどうするか…と自問させられた。親の立場になって考えたり、娘の立場で考えてみたり…。自分もどっしりと肝の座った親になりたいもの。
    最後の娘が手紙を読むシーンは、泣けました。

  • 娘の結婚によって突然できる家族や親せき。
    良好な関係を築こうと思っても戸惑うのは避けられない事。
    しかし前向きにとらえ善処していこうという父親の姿に好感が持てた。
    父親一人で育てた娘の結婚は喜びでもあるが寂しい物。
    その寂しさが強調されることなく、読後感が温かくて良かった。

  • 題名の通り。だが各家族で色々有る…ラストのお父さんはかっこいいな~
    2013.9.6

  • 娘が紹介したいと言ってきた相手は、かつて同じマンションに住み、家族付き合いをしていた一家の息子であった。悪い印象はない。しかし、気になることが・・・。妻が事故で亡くなって以来、大切に育ててきた一人娘。娘の結婚に、父としてどう向き合い、送り出せばいいのか・・・。というお話し。

  • 今年26歳になる実希に、結婚を考えている相手がいるらしい。17年前、妻の佳実が事故で亡くなって以来、孝彦が大切に育て上げた娘。その相手というのは、幼馴染みの古市真くんだった。実は、生前の妻は古市夫人と折り合いが悪かったようなのだ。孝彦は真くんに会う決心がつかず……。新たな門出を心から祝うために、父が最後にできること――。

  • タイトルのとおり、娘の結婚のお話。
    2016/12/10

  • あまりにも優しい時間が流れている「娘の結婚」までの日々に心が温かくなる。百貨店勤めの父親と、9歳で母親を亡くした娘が過ごしてきた日々。そこに、「娘が結婚を考えている相手がいる」ことから話が展開していく。相手は幼馴染の男性。男性は立派な青年に成長したが、どうもこの青年の母親の事が気になる。「気さくで愛嬌があるんだけど・・・。」の「・・・。」の部分が引っかかるのだ。偶然に出会った、昔の彼女が粋な助けをしてくれたり、あれこれと行動を起こした結論は、男親だからこそ言える言葉だった。父親の背中はやはり広くて偉大だ。

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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