くるすの残光 天の庭

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 43
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634575

感想・レビュー・書評

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  • 【ネタバレ】シリーズもいよいよ大詰め、本作は最終決戦に向けての助走という位置付けでしょうか。本作は出会いよりも別れが目立つ、少し寂しい展開でした。

  • 天草四郎死後に彼の遺志を継いだ者たちが「でうすの御代」を実現させようと江戸に潜伏し戦うファンタジー小説の続編だ。
    他の作品やルポなどで当時のキリシタン弾圧の話などをある程度読んでから触れるといかにもライトノベル的な浅さが気になってしまう。

  • 信仰という意味合いでキリシタンとは別に古来の神を登場させているのものの、何のために登場したのかが正直わからないないし、ヒロインたちも、ここで何のために死んでいったのかも不明。庭師も何のためなのかもわからない。これらのわからないエピソードが収集していくのか、何の関係もないのかわらかないので、何とも言えない。

  • 4巻目になるのだが,どこにも書いてなくて,宣伝で1は天草忍法伝,2は月の聖槍,3はいえす降臨だと判るのみ~仙台藩の庭造りで有名になった庭師の金三に広島藩の庭造りの依頼が来たが,金三はすべてを寅太郎に託し,職人が臍を曲げた。寅太郎の縮景園を見たいという願いはあっさり受け入れられ,千々石は萩藩の剣術指南就任の要請があって,共に西国へ旅立つ。天海は自分の寿命が残り僅かになったと知って,富士から更に厳島を目指し,十字架の力を引き出し,それを追う高岡藩士・佐橋市正は釘の力を得た。寅太郎と荊冠で武装した荘介が心配で男の形で追ったいちときよは,厳島・弥山の戦いで倒れ,いちは市正共々荘介の剣に貫かれ,きよの聖骸布で守られた寅太郎は種から檜の若枝を出し,天海の身体を引き裂いたが,天海は不気味に笑うのだった~一体,この物語はどこへ着くのだろう? 収拾が付くのか?

  • 主人公達切支丹の考え方自体が自己中心的に思われてしまうので天海の考え方と大差が無いように思えてしまいます。
    どちらも自分の信じたものが世界を統べなければいけない、と言う感じで共存はNG。
    唯一神信仰を理解はできても共感出来ない私には説教くさく感じられる巻でした。

    しかし、きよの出番ってあれだけ…?寅は巫女と初体験で報われない終わり方は可哀そうでした。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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