- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403521690
感想・レビュー・書評
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【あらすじ】
3年前、他人の心の声が聞こえるようになってしまったことがきっかけで人付き合いを避けてきた余村。
ある日同じ仕事場の男に倒れたところを助けられ、彼が自分を好きだという心の声を聞いてしまう。
【所感】
本音と建前。表の顔と裏の顔。
人が紡ぐ言の葉と、実際に心で考えていることがいつも同じとは限らない。
それはきっと誰もが当たり前だと思うことだけれど、そう思えるのは相手の心の声を聞くことができないから。
もし相手の心の声が聞こえるようになってしまったら?
笑顔の裏の、恐ろしい本音が垣間見えてしまったら?
Ifの世界が切なく展開していく様に、まるでお伽噺を聞かされているような印象を受けます。
余計な装飾のない短い文体は読みやすく、登場人物の心の機微が端的に伝わってきました。 -
※ドラマCD有 こちらは間違いなく☆五つの秀作
ドラマCDの繊細な表現には欠けるものの、余村の
恋に落ちる経過が綺麗に描かれていて関心しました。
BL、というより秀逸な恋愛小説かと。
続編も一緒に読むと評価が上がりました。 -
ドラマCDを先に買って何回も聞いてたので感想という感想は特に無し。
ただただCDの再現度に感服するばかり。 -
三年前から突然人の心の声が聞こえ始め、以来人間不信気味の余村。ある日彼は、自分に好意を持っているらしい同僚の長谷部の心の声を聞いてしまう。罪悪感を覚えつつも、言葉で、“声”で、一途に注がれる愛情が心地よく、余村も長谷部を好ましく思うようになる。そしてついに長谷部の告白を受け入れるが、余村が心の声を聞けると知った長谷部の反応は意外なものだった。