ムーンライトマイル (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523113

感想・レビュー・書評

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  • 2021/10/27-10/28

  • 『オールトの雲』のスピンオフ。普通に面白かったです。ただ、私的に攻の大地には魅力があったけど、受の昴には吸引力が足りない。悪い人じゃないし、ちゃんとした大人で、色々悩んできている人なんだけど、読み終わってみてカプとして残るかと言うと、残念ながらあまり残らないという。自分にとってあまり萌えを感じるタイプではなかった。
    木下さんのイラストはやっぱり綺麗。前作カプの出現率も高めなので、好きな人はぜひ。

  • オールトの雲のスピンオフだと読みながら気づきました。
    チャラ男がツンデレ年上攻に片思いというお話で、このお話は
    嫌いじゃなかったです。
    正統派片思いものというか、珍しくBLっぽいです。
    受が攻に惹かれていく過程がそれなりにじっくりと書かれており、
    いきなり好きになる、という展開じゃなかっただけでも花丸もの。
    とはいえ、相変わらず意味不明ななし崩しセックスは外せない
    のね……と思いはしたのだけれど。

    オールトのCPが苦手だったので、こちらはほっとしました。

  • オールトの雲のスピンオフ。この話のなかでやりちん、フリーターの大地がなかなかいい男に育ちました。
    ムーンライトマイルと続編のムーンライトドライブの二編が入っています。それぞれ大地視点と昴視点。このドライブの昴が前編に比べて大人らしさ男らしさが足りなくて好きになれず評価低めです。

  • あらすじすら読まずに作家買いしてしまったので、『オールトの雲』のスピンオフだって読み始めるまで気付かなかったよ…おバカさん。

    女にだらしない攻と性格のきつい年上受だと知り、なんかどっちも好きになれそうな気がしなくてしばらく暖めていました。
    年下攻の大地はあの太陽の弟くん。それがどんな酷いチャラ男に育ってしまったのかとビクビクしてたら、思ってたのと随分違った。確かに女にだらしないww なんか良くも悪くもおおらかな子。子供で、本気で人を好きになったことがないから、あんなだったんだろうな…。でも意外とちゃんとしてて、愛されて育った健やかな匂いがする。兄の太陽と流星の関係に薄々気が付きながらもそっと知らぬふりをしてきたり、いつか打ち明けられたら、きちんと受け止めてあげようと決心していたり、物事の受け止め方が素直でいい子やな~と読み進めるうちにかなり好意的にチェンジww
    昴に恋してからの大地には予想以上に感情移入してしまった。
    それで諦めるから最後に抱かせてってするセックスのなんと哀しいことよ。
    キスしたくてたまらないのに、我慢して自分の手の甲に口づけた時は不覚にもうるっときてしまった。
    抱き合った後、お互い背を向けて、このまま真っ直ぐ進んで、また昴と真正面から出合うためには地球をまる一周しなければならない…だなんて、なんて遠い。近くにいるのにこんなにも遠い。悲しいのに、この作品の中ですごく好きな場面。
    大地は思ってたよりかなり素敵な子だったんだけど、昴がな~…。性格がきついというより、無神経なのかなと思った。大地に自分を重ねて見ているわりには、かなり残酷だった気がする。ズルいのは決して悪くないけど、自分に正直になる余り相手への配慮が足らん。失って初めて気付く大地の存在の大きさに、もっとなりふり構わず追いすがるぐらいの本気が見たかったけど、大地が昴を好き過ぎてあっさり許し過ぎww

    好き嫌いは分かれるみたいだけど、私は『オールトの雲』が大好きで、この作品もあの空気感を上手く踏襲している。心にメモしたくなるような、胸をつくフレーズがいくつもあった。

  • 女にだらしないフリーター×プラネタリウムの学芸員。
    「オールトの雲」のスピンオフ作品ですが、知らなくても読めます。前作の主人公太陽の弟・大地と、前作でも出ていた先輩のお話。

    大地は科学館のブラネタリウムで愁嘆場を演じてしまい、学芸員の昴にきつい言葉を浴びせかけられるも、ひょんなことから再会。
    兄達と知り合いであることから、科学館にバイトに入ることになり、昴と行動を共にするうちに心境に変化が・・・。

    大地ったら本当に女ったらしというか、確かにこういう人がいたらモテそうなキャラクター。対して昴は仕事人間で、ガチガチの理系。
    正反対の二人ですが、だからこそ合うのかなあというカップルです。

著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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