金星特急 (1) (ウィングス文庫)

著者 :
  • 新書館
4.17
  • (63)
  • (49)
  • (29)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 410
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541483

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今から約10年以上前(!)に発売された女性向けライトノベル第一巻。ウィングス文庫というレーベルで刊行。
    一昔前、少女小説誌が紙の雑誌として書店に売られていた頃、「小説ウィングス」と「雑誌コバルト」を本屋で目にしていた私は、どちらも買っていたけれど、次第にウィングス小説の虜になっていった。
    当作品は、男性キャラ3人組を中心としたSF冒険活劇ストーリーで、世界各地の国や文化も登場し、非常に多様な社会を知れる多国籍風の世界観が魅力だ。
    SF要素はありつつ、難しすぎるような設定はなく、身近な題材を使っているし、ファンタジー寄りの物語であるため難なく物語世界に入っていける。
    何よりリズミカルな文体と、展開のテンポが抜群にいい。さっぱりした味わいの描写は、ハードな世界を描くにもちょうどよく、文字通りスリル満点で(いい意味で)ドキドキハラハラする。
    とても満足のいく傑作シリーズだった。ファンになりました。
    あと、後書きめっちゃおもしろい笑

  • 謎の美女、金星の婿になるために「金星特急」に乗った男性たち。彼らの行く末は死か、この世の栄華か?SF冒険活劇になると思われ。でこぼこ三人の組み合わせがなかなかおもしろいです。いろんな諸国の漫遊記になるのかなあ?いろんな風土をもりこめられたらいい作品になると思います。

  • 少女小説好きさんにオススメされたシリーズです。
    1巻の舞台は架空の地球の日本と上海ですが、20世紀初頭のようなオリエンタルな雰囲気が堪りません。
    ストーリーも錆丸の目の前で次から次へと摩訶不思議な現象が起きるのですが、まだまだこれから先何が起こるのか分からない彼等の行く末から目が離せません!
    全7巻まとめ買いしたので、2巻も読むのが楽しみです。

  • ふぉろわさんに勧められて。

    ユースタスかわっなんだこいつかわっ
    天然大食らいかわいい
    錆丸のキャラがすき、この子かわいい。とてもかわいい。一途。
    砂鉄もさー!くそかっけーな!そしてかわいいな!みんなかわいいな!!


    砂鉄とユースタスのとこがな…?
    えっホモ…ホモなの…?!って動揺してたんだけど、この腐女子めって自分を罵りつつ見てたんだけど、
    まさかの ホモジャナイ疑惑
    全地面様の動揺がノンストップ 地面様激震
    正直激震すぎて他のところの記憶が飛んだ。

    面白いほんと面白い。設定からして楽しいもんこれ

    気になるから続き…読むよ…バイトまで…

    @市立図書館

  • なんなのもう!久々にこのわくわくする気持ち!本に夢中になってた十代を思い出しちゃうような興奮っぷり。お、おもしろい!
    ぐいぐい本の中に引き込まれて、訳あり謎ありの人たちてんこ盛り、なんにも明かされてなくても、むしろだからこそ気になって読み進めて、未だに冷めないこの熱。
    蝶の子が着物を着てくるっとまわっちゃうようなとことか印象的。

  • 全体通しての感想。謎が多く、コミカルで読みやすい。メインもさることながら、サイドストーリーがまた良い。夏草編とか。戦闘シーンが少し物足りないのは少女向け小説だから仕方ないのかな。にしては、下ネタあるけど(^^)
    たまに入るトリビアも、へぇ~でした。(蟻縫合とか)
    キャラ萌え。設定萌え。ごちそうさまでした。

  • もー、ほんと、楽しかった……!
    読んですぐに残りの巻を買いに走りました。

    1巻ということで全体から見ればまだまだ序盤なんでしょうが、こう、読んでてすごくわくわくするお話でした。
    テンポの良い冒険活劇ってこうよね!というテンション。
    まだ謎が多くて、特急の本当の目的やそもそもの仕組みなんかも分からないところがたくさんですが、だからこそ「続き!続き!!」と言わずには居れません……。
    主要キャラがみんな魅力的なのもいいなあ。
    ものすごく王道配置。だがそれがいい。

    あと個人的に錆丸がとてもとても好きで好きで。
    ああいう、基本鈍感なのに稀に鋭い観察眼を発揮するタイプの子が、ほんともう、たまりません…。

  • 久し振りにおもしろーいのに出会った!
    と思った小説。しっかり資料を集めて調べてるってかんじの内容です。この時の私のナンバーワンはユースタス。何あの子。超可愛い。え? ドラゴンとか言っちゃって、可愛いんですけど。

    2巻のあとがきに書いてあったけど、この人バックパッカーもやっちゃう行動派なんですね。どうりで、な雰囲気です。
    一巻も面白かったけど……、続きは二巻で!

  • 絶世の美女『金星』の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。だが花婿候補を運ぶ特別列車『金星特急』に乗って、帰ってきた者は一人もいない――。一目惚れした『金星』に会うため、入ったばかりの高校を中退して『金星特急』に乗り込んだ錆丸。やたらと腕の立つ正体不明の無愛想男・砂鉄と、天然大喰らいの美貌の騎士・ユースタスを仲間に、錆丸の途方もない旅が幕を開ける。胸躍る本格冒険活劇スタート。

    とにかく謎だらけの設定、登場人物なんだけど面白い!ユースタスには惚れます。何かあるにしても、あったからこそ他人に優しさを与えられる人ってすごいと思う。彼の素性が気になるなぁ・・・。てんでんばらばらの性格の三人組ですが、これから旅を重ねるにつれてまた団結していくのではと期待です。別に細々とした設定が気になるわけではないのですが、これって近未来の世界をイメージしてるのかな。各地がつながってたり、世界の言語が統一されてる感じを読んで想像なのですが。核となるであろう金星も気になる。

  • 傑作の予感ー♪メイン三人のやり取りがツボ。ロマンス分に少し期待したいです。

著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嬉野君の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×