- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404025449
感想・レビュー・書評
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一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに――。
不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第2弾。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神隠しにあった、嫁入り前の美しい娘たち。父が疑われて獄死、嫁ぎ先の料理屋の麻薬稼業、騒ぎに乗じて身代金を取ろうとする輩、妄念を抱いて死んだ叔母の遺志、妄執の着物を世に流す。話せる猫の鉄と和尚、娘たちを桜の森から助け出す。
美しい女の妄執が持つ大きな力。化け猫。霊験お初ならではの不思議事件だけれど、江戸感覚ではそれも普通のうちなのだろうなと。 -
内容(「BOOK」データベースより)
一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。
印刷ミスらしい誤字が多数あった。
人の怨念が生み出す不思議な出来事。
美しさ、若さにこだわり、執着し、心を失った女は夫にも見放され火事で亡くなる。しかし、その怨念は彼女の着ていた着物に宿り、やがて色恋に狂い、その挙句火傷によって顔に酷い痣を作った姪によって、その着物からこの世に再び姿を現してくる。
男性、また女性自身も見た目の容姿に振り回され過ぎることへの警鐘が込められている。 -
根岸肥前守鎮衛の命を受ける、お初と右京之介。今回の事件は、若い娘たちの消失。かどわかしなのか、神隠しなのか?
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もののけの恐さよりも人の欲のこわさとか薬物の怖さの方がやっぱりこわい・・・。
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霊験お初シリーズ第2段。
神隠しにあった少女たちの謎を解く話。
女の執念怖〜い。
丁度桜の季節に読んだから二重に怖かった。
でも今回は鉄という猫の存在のお陰でちょっとほんわかしたり、右京之介とのやり取りにキューンとしたり…何となく前作よりもお初は美人で右京之介は男前に感じたかも。 -
ラストがなんだかあっけなかったです。
猫の正体が曖昧に書いてあって私には消化不良に感じたり。「震える岩」の方がお初ちゃんの力が目立っていた気も。(猫と話すことで力発揮かな?)
全体は面白かったです。 -
2000年2月読了。