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- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404032515
作品紹介・あらすじ
戦国時代を切り拓いた北条早雲から五代氏直の滅亡まで、100年の栄光と悲惨のドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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海道龍一朗「北條龍虎伝」に触発されて。北条氏康と北条氏政の兄弟衆についてのみ読了。「北条龍虎伝」では天文十四年(1545年)の河越合戦までがドラマチックに描かれていたが、ここではもちろんあっさりと。様々交渉したが果たせず、ついに出陣し大勝利、といった態で。その後、両上杉を没落させ、古河公方足利義氏を擁立、天文二十年(1551年)左京大夫に任官、頼朝に擬した古河公方、執権北条氏に擬した慣例氏康という新たな政治秩序を形成。甲相駿三国同盟を進め、天文23年(1554年)互いに婚姻を結び強固な同盟とした。そして永禄二年(1559年)天候不順に起因する飢饉と疫病に十分に対処できなかったとして、氏政に家督を譲り隠居。ただし完全に実権を手放しはしなかった。永禄3年(1560年)からは上杉謙信が関東に来攻し、関東管領の座をめぐり争い、一時は、領土を大幅に縮小される。永禄11年(1568年)ごろには、関東での情勢は北条優勢で決着がつく。同年、武田が同盟を破棄し駿河へ侵攻したため、外交政策を大転換して北条上杉同盟を締結。関東管領譲渡、東上野譲渡、武蔵を確保、養子縁組で氏政末弟を派遣、という条件だったが、実効性はうすく、氏康が死去(元亀二年(1571年))する頃には、武田氏に対して劣勢を強いられていた、といったところか。
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