戦国北条一族

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
3.50
  • (1)
  • (4)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404032515

作品紹介・あらすじ

戦国時代を切り拓いた北条早雲から五代氏直の滅亡まで、100年の栄光と悲惨のドラマを描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 海道龍一朗「北條龍虎伝」に触発されて。北条氏康と北条氏政の兄弟衆についてのみ読了。「北条龍虎伝」では天文十四年(1545年)の河越合戦までがドラマチックに描かれていたが、ここではもちろんあっさりと。様々交渉したが果たせず、ついに出陣し大勝利、といった態で。その後、両上杉を没落させ、古河公方足利義氏を擁立、天文二十年(1551年)左京大夫に任官、頼朝に擬した古河公方、執権北条氏に擬した慣例氏康という新たな政治秩序を形成。甲相駿三国同盟を進め、天文23年(1554年)互いに婚姻を結び強固な同盟とした。そして永禄二年(1559年)天候不順に起因する飢饉と疫病に十分に対処できなかったとして、氏政に家督を譲り隠居。ただし完全に実権を手放しはしなかった。永禄3年(1560年)からは上杉謙信が関東に来攻し、関東管領の座をめぐり争い、一時は、領土を大幅に縮小される。永禄11年(1568年)ごろには、関東での情勢は北条優勢で決着がつく。同年、武田が同盟を破棄し駿河へ侵攻したため、外交政策を大転換して北条上杉同盟を締結。関東管領譲渡、東上野譲渡、武蔵を確保、養子縁組で氏政末弟を派遣、という条件だったが、実効性はうすく、氏康が死去(元亀二年(1571年))する頃には、武田氏に対して劣勢を強いられていた、といったところか。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒田基樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×