完黙

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 62
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535616

感想・レビュー・書評

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  • 出世街道から外れてしまった警察官達の話。短編集。「師匠」がよかった。「東京から来た男」もよかった。

  • 警察物の短編集。
    この人の短編は珍しいが、長編の方が楽しい。

  • 地味な警察小説。

    文章が多少読みにくいとこもあったけど、話はまとまってて良かったです。

  • 様々な理由で出世コースからはずれた警察官を描く短編集。
    全体的に(いい意味で)男くさい作品が多かった。

    唯一、女性刑事を主人公にしたのは『昔の男』。
    女性の立場からしたら、本当にこんな行動をとるかなと少し疑問も持つが…女性の”女”の部分が結果的に被害を最小限に食い止めた、ということだろうか。

    最初に収録の『東京から来た男』は、中国人研修生の不当な扱いや警察との癒着、定年間近の夫婦の擦れ違いなどを描き、一番読みごたえがあった。

  • 警察内部の取材をがんばってます。

  • 所轄、ハコ番など警察組織の末端に近い部分で、
    日々葛藤と苦悩を抱えながら勤務につく警察官に
    スポットをあてる短編集。
    上に行けなくなった事情を抱えたり、上には
    いられなくなった傷を騙しながらも警察官としての、
    自分にとっての正義とは何かを反芻する、
    淡々とした描き方にリアリティーが増した様な気がします。
    派手さはないし、気の効いたサービスのないように
    見える小説ですが、ラストの一話で全体の印象に
    統一感がグッと出て、締まります。

    ...とは言え余りにも地味過ぎます(笑)。

著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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