- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408535616
感想・レビュー・書評
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出世街道から外れてしまった警察官達の話。短編集。「師匠」がよかった。「東京から来た男」もよかった。
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警察物の短編集。
この人の短編は珍しいが、長編の方が楽しい。 -
地味な警察小説。
文章が多少読みにくいとこもあったけど、話はまとまってて良かったです。 -
様々な理由で出世コースからはずれた警察官を描く短編集。
全体的に(いい意味で)男くさい作品が多かった。
唯一、女性刑事を主人公にしたのは『昔の男』。
女性の立場からしたら、本当にこんな行動をとるかなと少し疑問も持つが…女性の”女”の部分が結果的に被害を最小限に食い止めた、ということだろうか。
最初に収録の『東京から来た男』は、中国人研修生の不当な扱いや警察との癒着、定年間近の夫婦の擦れ違いなどを描き、一番読みごたえがあった。 -
警察内部の取材をがんばってます。
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所轄、ハコ番など警察組織の末端に近い部分で、
日々葛藤と苦悩を抱えながら勤務につく警察官に
スポットをあてる短編集。
上に行けなくなった事情を抱えたり、上には
いられなくなった傷を騙しながらも警察官としての、
自分にとっての正義とは何かを反芻する、
淡々とした描き方にリアリティーが増した様な気がします。
派手さはないし、気の効いたサービスのないように
見える小説ですが、ラストの一話で全体の印象に
統一感がグッと出て、締まります。
...とは言え余りにも地味過ぎます(笑)。