宝の山 商い同心お調べ帖

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 120
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536361

感想・レビュー・書評

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  • 単純に悪事を挫くだけでなく、人の心も救うところがあった。作者が同じ「御薬園同心」よりは少し行動力がある。一歩を踏み出す勇気がある。躊躇するところは同じでも何とか前に進むところが好感が持てた。姪を養女にして、嫁はまだとっていない。思わせぶりな最後だったので続編で嫁取りをするのだろうか。期待しよう。

  • L 商い同心お調べ帖

    元定廻りで隠密同心。顔の濃さを理由に商店の行いや価格をチェックする諸色調掛同心。30過ぎで見た目はいいが、妹の忘れ形見の姪っ子と飯炊き女と同居。…この設定、いささか無理があるような。
    事件の解決は残念ながら御都合主義で、解決の糸口が明らかになったあとはその後の結果のみなのでいささか物足りないが、逆にそれが持ち味とも言える。引っ張れそうなネタも次々に解決はしてしまって先は見えているが、お役目柄ほかの小ネタだけでも一冊書いていただけそう。

  • 北町奉行の、江戸市中での物の値段を見張る諸式調掛方同心の澤本神人(じんにん)の冴えた推理と、時代劇に特有の人情描写が心地良い短編集。結構楽しめた。ちょっと推理に無理があるのはご愛敬か。

  • 同心にも色々な種類があるものだ。「顔が濃い」と言う理由から隠密同心から諸色調掛(物価の安定を守る)同心へお役替えとなった主人公。短編連作7作。「なるようになる」が口癖で、食いしん坊で計算早い小物がお供。仕事の内容絡みからの事件解決と、主人公の先も気になる!

  • 「商い同心」というポジション新鮮でした。
    続き読みたいな~♪

  • 食べ物がやたらでてきます。今の方が絶対に美味しいものが豊富だろうに、江戸のお話にでてくる食べ物というのはどうしてこうもうまそうなのでしょう。おからの稲荷とか、どう考えてもおいしそうではないのに、たまらなくたべたくなります。季節、空気そのほかもろもろの風情なんでしょうね。

  • 面白いんだけど 表紙の絵が漫画じみていただけない
    狐のお面をかぶったおからの稲荷鮨やほろりとくるほど良いお話だけに残念だ
    最後に親父狐娘狐子供狐面の稲荷鮨屋に商売繁盛好いね

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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